ポートレート専科「炭坑節が聴こえる」 | Moony's Train

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むーにーかねとしの写真日記 鉄道日記はhttp://moonybonji.blogspot.jp/


「ヤマは気性の荒い男ばっかやったき、よう喧嘩したったい」
「親方は喧嘩負けたこつのなか」
「ばってん、けつわった子分のせいで、会社のもんがえらそうに親方しばきよって・・・」
「そうたい、酒の借銭まで親方が肩代わりしよったけん、あの娘を売らんといけんことになったと」
「それからあの娘はどげんしたと?」
「誰も知らんばい。かわいか娘やったと」

ポートレート専科2015が終わって1週間が経ちました。

ご来場頂いたみなさま、「ムーニー劇場」に出演して頂いたみなさま、一緒に展示をしたカメラマンのみなさま、本当にありがとうございました!!

ポートレート専科は、2012年に参加して以来、2度目の展示となりました。

ボクが展示させていただいた2階は、プロレス、自衛隊から近未来、女子高生、そして非常にかわいらしい子供の写真などなどなど・・・
横山リーダーをはじめ、本当に濃いメンバーの集まった階でした。

毎回、ポートレート専科の展示場所はくじで決めるのですが、何と同じくIkoiちゃんを撮影された、尊敬する本当にカッコイイ常任カメラマンの舞山さんと同じ階で展示できるという、非常に光栄な場所でした!!

2階メンバー、舞山さん、横山さん、中里さん、益田さん、正月さん、鶴田さん、経塚さん、末吉さん、近藤さん、Tettsさん、伊藤さん、遠藤さん、小池さん、ありがとうございました!


そしてそして、今回の作品は、ポートレート専科への参加以前に、主演モデルであるIkoiちゃんが出演していただけることになり・・・

是非、撮らせて頂きたいと思った、Ikoiちゃんのもんぺ姿!

舞台は、ヤマ(炭坑)の生活。

炭坑 ⇒ トロッコ ⇒ 芥川龍之介!!??

最初は、トロッコを使ってロケが出来る場所をひたすら探す毎日でした。
しかし、ある日、引越しで出た大量のダンボールを見て思いました。

「そうだ、トロッコは作ればいいんだ!!??」

そして、トロッコ制作に没頭する毎日・・・

もうね、色を塗る頃には、写真を撮ることが目的であることを忘れてましたねwww

「Ikoiちゃんが乗って、みんなでそのトロッコを押す!」

その画が見たくてしょうがなかったwww


そして今回ムーニー劇場二出演していただいた、写真のイケメンカメラマン金澤さんをはじめ、じぇりたん、あかねちゃん、おおきさん、ましまさん、けんじさん、細見さん、そしてかめこ展の我らが兄貴時岡さん!!

ありがとうございました!!


ボクが写真を始めてしばらくして、土門拳さんの写真集「筑豊のこどもたち」と出会った。そこにはヤマ(炭坑)に生きる人々の生き生きとしたリアルな姿があった。

潔癖なまでに気取り、ツンと澄ました現代の日本。
いかにも洗練されたかのように見える、泥臭く、人間臭かった過去に蓋をして、厚化粧で塗り固めた、日本。

「何をかっこつけてんだよ!!」
過去の巨匠が撮った、生き生きとした日本の写真を見る度、ボクは、そんな思いに駆られます。
もちろん今より悲惨な生活もあったのだろうけど・・・

その時代に、ボクは生まれていなかった。
その姿をリアルに写真に撮ることはできない。
ならば、リアルには知らないボクらだからこそ、単に悲劇だけでないその生き生きとした人々の物語を描いてみたい、と思った。

毎回、ポートレート専科を開催している渋谷GALLERY LE DECOが、来年3月で閉館となります。

今回の展示に参加することが出来て、本当に良かった。

そして、またみなさまに楽しんでいただける作品を製作します。
ありがとうございました!!