ヒトラーに対してキリスト教徒はどのような態度をとるべきか?
この問題は、
世俗的な権威に対してキリスト教徒はどのような態度をとるべきか?
というより一般的な問いと関連しています。
この問題を考えるときに、
考慮されなければならないものの一つが、
新約聖書の中のあるパッセージです。
使徒パウロがローマの教会に向けて書いたと考えられている手紙(書簡)が新約聖書に収録されています。
それが「ローマの信徒への手紙」なのですが、
この書簡の第13章には「支配者への従順」が説かれています。
「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。
神に由来しない権威はなく、
今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。
従って、権威に逆らう者は、
神の定めに背くことになり、
背く者は自分の身に裁きを招くでしょう」
(新共同訳)
ボンヘッファーはルター派でしたが、
マルティン・ルターも、宗教は政治の問題とは切り離されるべきだと考えていたことは、
中学・高校の世界史の授業などでも教えているとおりです。