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試験勉強をしていたころ、民法は特に苦手意識がありました。

意識していたことを書きたいと思います。

 

 

お気付きだと思いますが、民法ができない人は合格は不可能だと思います。

勉強開始期のころ、テキストを読むと理屈は理解したつもりでしたが、すぐに過去問を解くと全然解けません。そもそも長文形式で読解力を必要とされる問題も多く、かと言って本試験で読むことに時間がかかってしまうと最後まで解ききれません。ものすごく速く解く訓練も必要です。また、イレギュラーに異常に難しい問題も出題されます。

 

結局のところ事例問題に馴染みがなくイメージが全然できていない。なので、まずは事例を読み解くところからスタートして相関図を作り、誰が何をしようとしているのかを瞬時に書けるように訓練していました。本試験でも当然ながら相関図は書いていましたし、むしろ書かないと難しい問題も多いですし、書いてみると意外と簡単に感じる問題もあります。そんなことをしていましたのでものすごく時間もかかりましたし、正直なところやりたくなかったです。

 

相関図を書いてから誰が誰に対して何をしようとしているのか。それはできるのか、できないのか。それはなぜか。当たり前ですし、すごい幼稚なやり方だったと思いますのであまり人に自慢できるものではないです。ダラダラやった訳ではないですが、相当な時間もかけましたし、何回も何回も書いて一つ一つ理解していました。何にも楽しくはなかったですw全ては速く正確に解くための訓練です。正誤判定までに如何に全体像を速く理解できるかです。ここができないと何回も問題文を読むことになります。本試験では焦りと相まって絶望的ですね。

そうこうやっていくうちに気が付けば結構な割合で事例ごと覚えていました。一方で今後出題されるかわからない難しい問題は条文の読み込み程度として強弱はつけていました。

 

例えば『留置権』を例にとると、そもそも留置権は留置する権利ですが、結局どういう時に留置できるのか、できないのかが問われる訳なので、テキストに書いている内容でまず要件は必ず覚える必要があります。あとは効果を覚えますが、六法をひたすら読んで字面で覚えてもアウトプットは難しかったです。スッとできる人もいるとは思いますが、私はできませんでした。高確率で効果のところが選択肢で事例形式で書いてありましたので相関図含め、なるほど、こういう感じでこの条文は使われるんだなと思いながらイメージできる程度に事例とセットで覚えていました。留置権者とか債権者とか債務者としか条文に書いていないので、AとかBとかに置き換えて考える上でイメージがわきやすくなりました。今更ですが、判例六法を使えばもう少し省エネ化できたかもしれません。

 

 

まとめ

本試験では思っている以上にスピードが要求されます。間に合わなかったでは合格は厳しいと思います。

条文知識だけで解ける問題は良いのですが、事例問題でも要は正解できればいいので、このやり方が正しいとは言えませんが幹となる事例が何となくでもイメージできれば問われ方を変えられても応用できると思います。事例は変わってもそんなに大きく問い方を変えられるほど深いところまで聞いてこないと思います。過去問と同程度までやれば十分合格できると思いますし、私は合格できました。なので、難しい問題がたまに出題されていますが、そこに執着して上位資格の勉強ほど深いところまですることは時間の無駄だと思います。そんな問題は誰も解けません。深さよりもスピードの方が大事だと思います。

 

頑張ってください!