宮沢賢治 雨ニモマケズ (ウチの猫バージョン)
雪でも 夏の暑さでも眠り
巨大な体を持ち
意欲はなく 体力もなく
いつも好きなところで したいようにする
一日にウエットフード一袋と カリカリと 少しのかつおぶしを食べ
あらゆることを 自分を中心に考え
よくしゃべり よく眠り そしてすぐに忘れる
郊外の小さな庭の付いた家に住み
東にツバメの家族があれば 行って恫喝し
西に寝ている飼い主があれば 行ってご飯をくれと叫び
南に生意気な飼い主があれば 行って噛み付いて襲いかかり
北にケンカの猫があれば 行ってカーテンの陰からそっと眺める
日照りのときは氷枕で眠り 寒さのときはコタツから出ず
みんなに可愛い猫ちゃんと呼ばれ
飢えもせず いじめられもせず
そういう猫で わたしはいたいの
宮沢賢治 雨ニモマケズ (ウチの猫バージョン)
作:ウチの奥さん
