ちょっとこの硬めの口調を時々崩して

一旦思っていることを吐き出そうと思う


もうすぐバレンタインになる今日この頃、

この文章を読んでいるあなたに聞きたい。

過去に贈り物をしたことがあるだろうか。


私は人にサプライズをするのが好きだ。

サプライズを受けた時の反応を見るのも好きだし

サプライズをして「ありがとう」と言われるのも好きだからだ。

二重に楽しめてお互いWinWinでお得なこのイベントが私は大好き。


ともなれば、まあ贈り物はよくする。

誕生日はもちろん、何かしらの記念日や相手がマイナスな感情になっている時などよく何かしらをあげる。

その何かしらについてなのだが。

例えば誕生日、あげるのは相手が好きなもの(ざっくり)の中の無難なものをあげる。

もし好きなアニメやゲームがあるならそのキャラの文房具だとかマグカップだとか。もし趣味がある、例えば絵を描くのが好きならスケッチブック、温泉巡りならタオルや細々したものを入れるハンドバッグ等々。

それでも、もし相手が何が好きなのか趣味は何かとか何も分からない時にはとりあえずお菓子やお茶のパックなどのすぐ消費出来て形が残らないものを贈る。

まあ基本的には、無難なものとはいっても「こんなんなんぼあってもええですからね~」のものをあげる。

贈り物とはセンスも問われるが、「相手の好きな物」と「無難なもの」のベン図が交わるところで自分が買える値段のものを選ぶのが普通、といったところだろうか。


前振りはこれくらいにしておいて。本題に入ろう。

とある年の誕生日。

私は仲のいい友人に誕生日プレゼントをあげたいと言われたのでこう返した。

「何か形に残るものが欲しい」

まあまあ。人によってはこれに加えて今までの付き合いの中で知った私の好きなものから大体連想してプレゼントを決めるでしょう。

もし私だったら、好きなアニメやゲーム関連の「こんなんなんぼあってもええですからね~」の類のグッズだとか、趣味で使う必須のものをプレゼントする。

でも友人は分からなかったのだろう。

「もう少し具体的に教えて欲しい」

と言ってきた。まあまあまあ、仕方がない。これで連想出来る人はきっと少ないだろうし。

ということで具体的に言った。


「いや、例えばほらボールペンの軸とかペンケースとかあるじゃない」


私のこの発言を覚えておいて欲しい。

ここまで言われたら大体はその人の好きな色や似合いそうな色で、まあちょっと豪華に名入れなんかしちゃって贈ると思う。私もそのつもりでいた。

だが数日後、よく考えた友人から返ってきたのはこれだった。



「色々考えたんだよね。万年筆とか腕時計とか手袋とか。

でも分からないからもっと具体的に教えて」



……え?ん。え?……ちょっと待て待て。何故。……え、え、何故?

なぜ、ボールペンの軸って言ったのに腕時計とか手袋とかになった。

何その連想ゲーム。マジカルバナナ100人とやっても絶対ボールペンの軸から手袋には行かないと思う。

何をどうしたらそれになるのか。


とは言えどまあ数日考えて分からなかったのなら仕方がない。

いやもう仕方がないとか言ってるけど、曲がりなりにも贈られるのは私なのだし文句言える立場じゃない。でもそれにしてはあまりにもちょっと言いたいことが、ツッコミどころが多すぎて追いつかない。

それはそうとして、私はこの人のお財布事情を知らないからどれくらいの金額ならいいのかが分からない。だってこの物価がお高いご時世に2000円以内でも払わせるのは酷だと言う人もいるかもしれないし、お寿司……。

頭をフル回転させて私はとりあえずメモアプリを開いた。そしてそこに名入れできるものや、百均にもよくいるようなキャラクター、老若男女を問わないキャラクターもののボールペンの軸の販売サイトのリンクをぺぺぺーッと箇条書きに貼って送った。そしてトップには

「欲しいものリスト ※買える値段のものを選んでね」

というタイトルをつけた。

まあここまで言えばあとはその中から自分が買える値段のもので、「これが合いそうだな」を選んで買えばいい。私だって無理に高いものをねだるつもりは無いし、買ってくれとは言わない(言えない)。

その数日後、友人から言われたのは衝撃の一言だった。



「そのメモの中で欲しいもの3つ教えて」



……え?……え?…ん、え?

……え、いや。…だから。

この中で君の金銭で買えそうなものを選んでね、と言っているのだが???( ˙꒳​˙ )


え?……え?


私は完全に面食らってしまった。

スマホのトーク画面を見つめたまま空いた口が塞がらない。

私は君のママじゃない。だからどれが買えるかなんて分からないのだが?

どうすんだっぺさ。これでそこそこ値段のするものが欲しいと言われたら。君は一体どうするつもりなんだね。

いや、まあそんな高いものをねだる気はない、というのは大前提として、私の金銭感覚と君の金銭感覚が全く一緒だという保証もない。

この私の気持ちはどう言葉にすればいいのだろうか。伝わっているだろうか。

私は困ってしまった。数日間、友人とのトーク履歴を眺めては(´・ω・`)うーん…という顔でそっとアプリを閉じたり開いたりを繰り返した。

一体私はこの人に何と返すのが正解なのか。

私のこの感覚は間違っていたのだろうか。

彼はどうしてこういう返事をしたのだろうか。





ちょっと哲学的に頭を捻って分かったことがある。

きっと私とこの人では、贈り物の裏にある欲しいものというか、贈り物に対する考え方・思いが違うのだろうと。


ちょっと振り返ってみて欲しい。

私がさっきからこの人に求めているものは

「この人の予算の範囲内で買えるもので、この人が思う私のイメージが欲しい」

のだろうと思った。

一方で友人が求めているものは

「金額とかよりも、確実に私を喜ばすことができる私が欲しいもの」

を贈りたいのだろうと思った。

私はまず先に予算、金額が来る。一方で友人はまず相手を喜ばせたいが来るのだろう。

つまり私たちは

私→君の予算が分からない

友人→私が何で喜ぶのかが分からない

で完全にベクトルの向きがねじれの位置にある事が分かった。


ともなれば。

ベクトルの向きが完全にねじれの位置にある私たちは、そして私はこの友人に何と言う(聞く?)べきなのか。

素直に欲しいもの3つ挙げればいいじゃん、というツッコミはさておき。

どこかのYouTuberは言った。

「方向性の違い、それはすなわちベクトルの向きの違い。

けど、もしこれが平行四辺形上にあるのなら、1人がちょっと頑張ってベクトルを伸ばして、あとはこうしてこうして合成すれば方向性合いますよね」

そのちょっと頑張るべき人物なのは私じゃないのか。

だから私が返すべき返事はこうだ。


「これとこれとこれかなぁ

あ、でも予算とかあるでしょ

高かったらあのリストの中の他のものから選んでね」


これで間違いない、……と思う(´・ω・`)ワカンナイ