平成15年2月14日、退院してから外出する機会がめっきり減りました

母自身が身体がだるく行きたくないと言うようになりました。3日に退院してから今日まで1日しか出ていません。

 

今日は朝から身体が熱っぽく、体温は36.9度だったので医師に連絡こそしませんでしたが元気がありませんでした。

昼前には発汗があり、熱っぽさは取れましたが顔も拭きたくない、食事もいらない、でした。

こういう時は、薦めたら外出する気になったり、食事をする気になったりする場合と、ぜんぜんその気にならない場合に分れました。

退院してからは薦めても頑なでした。母への対応では、一度薦めて駄目な場合はそれ以上薦めないという決まりを私の中で持っていました。強制される事はしんどいし、自宅では何も無理する必要もないからです。

自宅から出ない時は、気分転換に3階の私達の部屋に布団を用意して母に寝てもらうようにしています。太陽の光が燦燦と入るので、それだけで気分が良くなるようで、

「気持ちいい。気持ちいい。」

を繰り返します。

その言葉を聞くと私まで爽やかな気持ちになるのです。不思議!

 しかし、今日はそれもいいということでした。もしや、肝臓の状態が悪くなっているのではとさりげなく身体の皮膚の状態を見ましたがそれはないようでした。

私がずっと側にいても母もゆっくり出来ないので、自分の部屋で締め切りの迫った職場での看護実践報告会の原稿の続きを書きました。私の職場のM医師も惜しみない協力をしてくれているのでどうしても妥協出来ませんでした。

しかし、なかなか会えないので時間があると連絡を取り合っていました。ほとんど、家事が終わった夜の10時を過ぎてから12時頃まで話し合っていました。本当は今日も職場に行きたかったのですが、母を一人(祖母は民謡を習いにいっており不在)に出来ずこちらの資料40枚あまりを自宅のFaxで送り、別々で仕上げていきました。介護休暇を取って、2ヶ月あまりが過ぎていました。原稿を書きながら自分がしてきた仕事を振りかえりながら私はやっぱり仕事が好きなんだと感じました。母の入院で看護師に復帰することの不安を感じていましたが、もし復帰したら暁には…と考えていました。

 

息子が学童保育の先生からチョコレートを貰ってきました。暫くしてから3階に来てほしいと言います。上がってみると、そのチョコレートにリボンを掛けて私に

「ママ、プレゼント!」

「わぁー、○○有難う。すっごくうれしいよ。愛してるよ。」


と、思わず抱きしめてしまいました。“子は親を見て育つ”と言いますが、祖母を取り巻く環境の中で寂しい気持を持ちながらも暖かい心を持つ息子に感謝しました。○○有難う!



関本 雅子
在宅ホスピスハンドブック