高カロリーの輸液は、最初は毎日20時から朝まで実施していました。
しかし、一時間に90ミリリットルとかなりの量をいくためどうしても夜間帯にトイレに行きたくなります。
母は夜間帯に私を起こしてまでトイレに行くのを悪いと思っていました。私も母が気を使わないようになるべく夜遅くまで起きて過ごすようにしました。しかし、どうしても寝てしまう時もありました。そうすると母は自分で点滴台を押して一人で行きます。
元気な人ならなんの問題もなく移動出来たでしょうが、母の細くなった体でポンプの付いた点滴台を押すのにはかなりの労力が必要でした。たった2メートルほどの距離でしたが母には遠く感じていたことでしょう。
そこで、母の自信をなくさないためにもS医師に相談して点滴開始の時間を夜の23時頃の開始に変更しました。3時間の時間差があると本当にトイレの回数も減り、行っても1回でした。
私も点滴をつないでから、2時か3時まで起きて母の様子を見てから就寝し朝の6時頃起きるようにしました。母の一番良い方法を他人に気にすることなく選択出来ることは在宅の良い点だと思いました。
- 関本 雅子
- 在宅ホスピスハンドブック