平成13年、私の息子が小学校に入学しました。1歳から3歳までは私の職場の保育室に入れていました。その後は小学校に入るまでは、自宅の近くの公立の保育所に母が毎日送り迎えをしてくれました。小学校入学後は、学童保育に通いました。孫をとても可愛がっていた母は夏休みの間、通学の途中まで付いて行ってくれていました。そのせいか、夕食になるとしんどいと言って部屋で横になるようになったのです。胃の不快も訴えるようになり掛かりつけの病院から消化器内科の受診をすすめられた母は、掛かりつけの病院でできないのなら様子を見たいと言い、内服で様子を見ていました。9月に入り、一向に回復しない母を見て私と姉は、消化器内科での胃透視を薦めました。この九月は母にとって特別の月でした。父の3回忌だったのです。色々と法事の手配が済んでから母も落ち着いたのか検査に行く気になりました。
当日、私と姉が付き添って受診しました。胃透視が終わると予定外の胃カメラをすると先生が言ったのです。この時点でもう嫌な予感はしていました。検査が終わると家族だけが呼ばれました。本当にテレビドラマのように先生は
「胃癌ですね。かなり進んでいるから早く手術したほうがよいでしょう。病院はそちらで決めてもらったら紹介状は書きますから。」
と、言いました。悲しむ間もなく母の所に戻らないといけません。できるだけ普通を装い
「詳しい検査がいるから大きな病院に行かないといけないって。」
とだけ会話しました。もう私の頭の中は何処の病院に腕のいい医師がいるだろうかに切り替わっていました。
※息子の卒園式。亡くなったときの体重はこの頃の半分だった。
