弟 | sou uma japonesa

おばあちゃんに手を繋がれ、電車を降りて目の前にある病院の暗ぼったい階段を上がると母が辛そうにベッドに横になっていた。

私はテーブルの上に乗っていたバームクーヘンを貰って食べていた。

…そこで記憶は途絶えてる。

1歳10ヶ月、弟が産まれた翌日の記憶だ。

しばらくすると弟が家にやってきた。
私はいつも弟をいじめていた。
何故なのかは覚えてない。
ただ寂しかったんだと思う。

母は弟が産まれるまで私だけを見てくれていた。
優しく語りかけてくれた。
でも弟が産まれてから、いつもイライラしてて怒っていた。
相手をしてくれなくなった。
今までは話しかけると優しく返事をしてくれた。
けれど弟が産まれてからは「何?!」と怒って返事が返ってくる様になった。
「何でもない…」
ショックだった、そして寂しかった。
私は今でも覚えている。

私はいつも弟をいじめていた。
だから、大人になった今でも子供の頃程ではないけど仲は良いとは言えない。

子供の頃は本当に仲が悪くていつも殴りあいのケンカをしていた。

でもね、弟の事は本当に大好きなんだよ。

赤ちゃんだった時にいっぱい意地悪してごめんね。

そして、お姉ちゃんのせいでいっぱい嫌な想いをさせてごめんね。

お姉ちゃんはそろそろゆっくんと本当に仲良くなりたいよ。