日本では母の日は5月の第2日曜日です。
BONDSのカウンセラーたちの母国ではどうかしら。
アメリカやドイツ、中国では同様のようですが、
韓国は毎年5月8日が両親の日だそうです。
さて、今月の第3週目の日曜日は父の日です。
絵本「きはなんにもいわないの」(片山健 がっけんおはなし絵本)を
手に取って読んだことありますか。
すーくんとおとうさんのお話です。
すーくんはおとうさんに「木」になってほしいと頼みます。
すると、次のページには「木」になったお父さん。
いいですね、絵本って・・・。
さて、このおとうさんの「木」に
すーくんはさっそくのぼります。
簡単にはいきませんが、「木」は何もいいません。
何もしてくれません。手伝いたくても手がありませんし。
ひとりでふんばったすーくんは
「木」の上で得意な気分になっています。
そこで、彼はいろいろな体験をし、いろいろな気持ちを味わいます。
その過程を「木」は黙ってみています。
「木」の絵本というと
シルバスタインの「おおきな木」を思い出します。
あの「おおきな木」の絵本に登場する木は、
さまざまなものを男の子に提供していきます。
男の子は、大人になり、おじいさんになっても
「木」に甘え、「木」を頼りにします。
「木」は自分の身を文字通り削って、
「やさしさ」を与え続けます。
この「木」は母性の象徴であると評する人がいます。
それとは対照的に、「きはなにもいわないの」の「木」は
具体的なものは何も与えていません。
寡黙に、ただ、子どもとともに存在する「木」です。
ですが、本当に何も提供していないか・・・
私はそうは思いません。
この「木」は口や手をだしませんが、
どっしりとした「安定」と
きびしさを乗り越えていけるという「信頼」を提供してくれています。
これが父性の象徴であるかどうかは置いておいて、
これもまた、子どもが、人が成長するうえで
とても大切なありかたです。
子育てや部下を育てる過程で、
ついつい手がでたり、口が出たりしてしまいます。
与えられるものはできるかぎり与えたいと思って力むこともあります。
その結果、育てるつもりが、
甘やかしていつまでも独り立ちできなくなってしまったり、
喜んでもらおうと思っていたつもりが、
うざがられてしまったりすることがありますよね。
「安定」と「信頼」、
BONDSの仲間は、こうしたあり方を通して、
心を支えていきたいと思っています。