大学入学共通テストも終わって、いよいよ受験シーズン本番。

 SNS上では毎年のことだけれど、ボンディおんつぁんからも受験生の君に、今年もエールを送ってみたい。

 今年は趣旨を変えて、今、君がしているところの「受験勉強」とは何か、ということを君に知らせておくのも君の役に立つかと思い、それを記してみるね。

 「受験」とは、社会における、自身のポジションの確保の一手段であり、それは競争を原理としているから、当然福祉の理念から大きく逸脱し、その弊害も大きいので、現代競争社会に慣れるトレーニングの一環に過ぎないとクールにわきまえた上、そこにはやはり、君自身と社会の双方に愛とモラルが欠かせないことも合わせて自覚すべし。

 一方、「受験勉強」の「勉強」とは、読んで字の如く「勉めて強いる」こと。 他にやりたいこともたくさん君たちの周りにあるだろうにそれを制限し、そのことが好きだろうが嫌いだろうが、目の前の課題にこつこつと取り組むこと。長期短期のスケジュールを管理し、健康を維持し、自分で決めたノルマを達成し、目標に到達せんと励むこと。

 それはやはり、競争原理社会での「突破力」に繋がるだろうし、課題の履修を通して、現代社会を生き延びるための膨大な知識と知的ツールを身につけることが出来るというオマケ付き。

 勉強は、モチベーションの取り扱いと、適切なテキストの選定さえ間違えなければ、誰にでも出来ることだから、ここでも君は、勉強が出来ない人、勉強したくてもそれが許されない人もたくさんいることを慮(おもんぱか)り、自分の努力ばかりに囚われない視野を持つこと。

 概して、受験勉強で問われる能力とは、人間の能力全体からすると、本当に狭い領域に過ぎないけれど、君たちが大人になっていく上で、欠かせない能力の内であることは間違いない。励むチャンスがあるなら、励むだけの価値はあると、おんつぁんからはお伝えしておくよ。

 繰り返すけど、受験以外にも人生のステップアップの方策はたくさんあるので、手放しでは賛同していないのだけれども、それでも、受験を、又、受験勉強を選んだのは君自身なのだから、有言実行、君のエネルギーを傾けて、大いに努力してごらんなさい。

 結果は、桜咲く桜散る、どちらでも、そのこと自体に個々の人生においての優劣はなく、その結果の一喜一憂も又、君の人生の「勉強」の材料だと思えればいいんではないかしらん。

 (こんなおんつぁんの話を聴いても、君はちっとも発奮出来ないかもね〜ん♡)