🎵ちゃん、ちゃららららららん🎵(宮城道雄の「春の海」)

 皆さま、明けましておめでとうございます。

 この一年も、皆さまそれぞれのモチベーションでもって、又、次の一年を共に過ごせること(それはまるで「カラフル」な世の中!)、心よりお慶び申し上げます。

 ボンディも、畑のいきもの達から学んだことを世の中に還元すべく、街で畑で、繰り返し皆さまとお会いし、又、SNSを駆使して、拙い文章ではありますが、いきもの達の詩(うた)を書き続けて参る所存でありますので、本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

 さて昨年末、ボンディは例年通り、お世話になった方々へ、畑で掘りたての山芋(とっくりいも)を携えての挨拶回り。

 おうちによって、その風習の取り扱いはまちまちでしょうが、ボンディの育った仙台の実家では、1月3日の朝、とろろ汁をご飯にかけて食べるという、お正月の習慣がありました。 いわゆる「三日とろろ」。

 年末から続くご馳走で負担のかかった胃腸を休めるという、医学的根拠に基づいたチョイスであることと、地中深く根を伸ばし、粘りが強いという山芋の植物としての特性に、農耕民族のシンパシーが働いた結果、こんな風習に繋がったものでありましょう。 蓮根、牛蒡、黒豆でのレシピなんかと同様の農耕文化です。

 二日だったり、三日だったり、はては四日だったり、又、朝食だったり、夕飯だったり、地域によって、ご家庭によっては様々な「三日とろろ」。

 ボンディ幼少期の我が家では、1月3日の朝、自然薯をおろし金でおろした後、擂り鉢と山椒の擂粉木で丁寧に擂り、焼きハゼの出汁で割って、炊きたてご飯にかけ、豪快に食べました。

 子供心にも、一年にいっぺんの、その贅沢な味わいを心から楽しみにしていたものです。

 今は昔。 焼きハゼは宮城県内でもなかな手に入りにくくなったし、擂粉木のために山から山椒の枝を採ってくる手間もないし、なかなか当時と同じことは出来にくくなりましたが、それでも、年末に村田のお年寄りに山芋を差し入れると、皆 顔を綻ばせて喜んでくれるので、ボンディは、このルーティンを辞めずに、これからも続けていこうと思っていいるのです♡