(この投稿は、コロナ禍における教育現場の困難について述べています。いつものように長文ですし、又、表題と裏腹に、愛情溢れつつも、一部「中辛」の味付けを施してもいますので、ご注意下さい)

 親子や夫婦や仲間とのハグ。

 その時々によって、ハグをする動機もサインも様々ですが、ハグをすれば、相手の疲労感やクサクサ感や幸福感がダイレクトにこちらに伝わってきますので、相手の欲するものを、ハグという身体的接触を通してこちらから相手に与えることが出来ますし、逆の作用も又、同様です。

 ヒトは社会的動物なので、ハグなどの身体的コミュニケーションによって、相手との距離感を把握し、又、自分が受け入れられていること、受け入れられる存在であることを確かめます。 

 ハグによって、ヒトの脳内では、ドーパミン、β エンドルフィン、オキシトシンなどの脳内物質の分泌が促されます。 それらによって、ヒトは多幸感、安心感を与えられ、日々のストレスの軽減、心の痛みの緩和がなされ、又、喜びと誇らしさと慰みを得ます。

 ハグなどの身体的直接的コミュニケーションが、ヒトのヒトらしい存在基盤を作っているのです。

 一方の、現在のコロナ禍。

 感染リスクを下げる、すなわち、人との接触機会を減らす、ということですから、このコミュニケーションが大きく阻害されているのは、皆さんご承知の通り。

 会社にはなるべく行かないでオンラインで働きましょう。給食は前を向いて黙って食べましょう。部活はしばらく辞めときましょう。 「コミュニケーションするな」の嵐、といった有様。

 ましてや、オミクロンへの置き換わりで、年少者への感染力の高さが示されたばっかりに、幼稚園、小、中、高校の学校現場への風当たりが今、急速に高まっています。

 ボンディが考える「教育」とは、子供一人一人の、いきものとしての「センサー」の開発と、その応用の学び、がその全てなのであって、コミュニケーション不足であっては、そもそも何も始まりません。

 オンラインでも学べると政治屋達が考えるところの「学力」なぞは、そのセンサーの応用のごくごく一部の領域の話であって、学力ばかり高くて、「いきものセンサー」の感度が鈍いままで大人になる者が多ければ、そこはどんなに「歪んだ」世の中であることかと、ボンディは冷え冷えした思いで今の世の中の動きを見つめています。

 教育には、直接的身体的コミュニケーションが何より大切。

 コロナ感染対策として施された「アンチ·コミュニケーション主義」によって傷付いた心を慰めるためにこそ、コミュニケーションが必要です。逆説的ですが。

 
 では、その処方箋です。

①子供達に対して

 端的に申し上げて、現在の子供達の不登校、自殺の増加傾向は、肉体的信頼を得る機会が減っての「ドーパミン不足」です。その傷はトラウマとなって必ずや残るはずですので、例えば、現在小学校の低〜中学年で、聞き分けが良く、大人の言いつけを守っているような子が思春期になって、社会への適応に苦しむ、といった事例も増えてくるはずと、ボンディは見ています。

 学校では許されなくても、お家ではたくさんハグしてあげて下さい。子供が嫌がらないなら、一緒にお風呂に入ったり、髪を梳かしてあげたり、膝枕で耳かきをしてあげて下さい。 その効果は絶大です。

②先生方に対して

 全ての先生が、とは言いませんが、おおよその場合、教師たる者達は、自身の教育理念の実践のために、厳しい現場で日々奮闘しています。 彼らは「管理者」の前に、「教育者」であって然るべき人々です。

 きっと彼らも、コロナ対策と称して、子供達に指導している事柄の多くに心を痛めているはず。 皆さんも彼らに、子供達に対してと同様、いたわりと励ましの言葉を、いつもいつも掛けてあげて下さい。

③父兄仲間に対して

 恐らくほとんどの方達が、自分達の住まう地域での、新型コロナの感染拡大状況を、マスメディアや自治体からのLINE通知などから日々リサーチしていることと思います。

 父兄仲間達の間でも、「ねー、ちょっと知ってたー? ○○ちゃんのパパ、コロナにかかっちゃったんだって。だから、○○ちゃんの通っている小学校と、○○ちゃんの妹さんの幼稚園、今、休校措置になってんだってさ」 「えー、そーなんだー、大変だねー」などの会話が交わされていることと思います。 そういう、新型コロナ感染についての具体的、個人的情報に触れれば触れるほど、やはり、子供よりかは理性的とされている大人にとっても、精神的に良いことは何一つありません。

 情報の収集、拡散は個人の自由ですが、あなたがあなた自身で、自身の世の中への猜疑心、不信感を増幅なさってはいけません。特に、理性より感情が先走るタイプの方には、むしろ情報の遮断をすらお勧めしたいくらいです。

 そんな方達にとっては、現在のマスメディアは、「社会的不信感増幅装置」、現在の為政者は、国民を「縛る」快楽に溺れ始めたサディスト達、と考えるべきと思います。(ちょっと「辛口」でしたかね?)

 皆さんには、教育現場を守ろうと歯を食いしばっている先生方にクレームの目を向けること無く、穏やかに子供達の育ちを見守り、かつ、学校に文句ばかり垂れたがる保護者クレーマー的仲間に対しては、父兄同士で問題解決にあたり、自治の精神が父兄達の間にもちゃんとあることを示してもらいたいと思います。(PTA内に「保護者クレーム処理班」があってもいいですね♡)

 あなた自身がクレーマー的タイプならパートナーから、パートナーがそうならあなたから、心からのハグをしてあげて下さい。
 感情論的クレームの半ば以上が、その人自身の生き様に対する自信の無さの裏返しですから、きっとハグによって、そのわだかまりの多くがみるみると溶けてゆくことでしょう。

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