ボンディは村田に住んでいますが生粋の仙台っ子です。
国民性、県民性はどの世界にもあるように、仙台人気質っていうものも、やはり存在します。
ボンディの目から見ると、仙台人は、、、
①気立てが良いけど、プライドが高い
③受け身がちな思考の持ち主で、少し「ぼんやり〜ぬ」
①も②も、その内容に二律背反を含んでいて、すなわちコインの裏表の関係にあり、その性格的傾向がどちらに現れるか、という違いの問題でしかありません。
この二律背反的様相こそが、仙台っ子の仙台っ子らしいところの肝だと、自分のことも含めてボンディはこっそりと思っているものであります。
このボンディの仮定に仙台っ子のあなたが思い当たる節があるかどうかは分かりませんが、ここでは話を先に進めますよ。
ボンディの話の主旨は、仙台人の外食事情について、なのです。
ボンディの商売は皆さんご存知の通り、無農薬野菜の生産と販売です。 販売先には2チャンネルあって、一つは、個人の消費世帯のお客様ヘのおまかせ出荷、もう一つが、仙台消費圏を中心とする飲食店ヘの、注文に応じての出荷です。
3年近く前からの「コロナ不景気」と、近頃の怒涛の円安とで、世の中の消費活動は軒並み停滞、コロナ自粛と物価高で、仙台っ子のみならず、日本中で、外食業界のほとんどは辛い日々が続いております。
人件費の圧縮、仕入れの見直し、単価の調整、さては、業態の切り替え、さてはさては、身売り、廃業、、、お店によってアプローチは様々ですが、ここに良い話はほとんど出てきません。
一方、お陰様で、ボンディは2チャンネル持っているお陰で、家庭内消費の需要の高まりを受けて、個人のお客様ヘの出荷が堅調なので助かっているのですが、もう一つのチャンネル、外食向けの出荷が、この11月末の、師走に向けての稼ぎ時だというのに、彼らからの注文が全体的に控えめになっているのが、とても気に掛かっているのです。
ボンディの取引先の多くは、オーナー、オーナーシェフ、オーナーソムリエが一人でやっている、こじんまりとしたお店です。 お店の中には、スタッフを引き連れて休みの日に畑に見学に来たり、お店でボンディとイベントをしたり、野菜の取り引きだけでない付き合いのあることも多々あります。
季節を問わず、何年もコンスタントに繋がっていた彼らから、この夏くらいからでしょうか、明らかに野菜の注文が減ってきています。
毎週の出荷を隔週に減らしたいというお店、畑のおまかせ出荷を注文制にしたいと申し出るお店、ロットにムラはあっても毎週欠かさずに注文をくれていたお店がぷっつりと注文を寄越さなくなる事例も、、、
彼らの商売が苦しいのは噂でも聞いていたので、ボンディもなんとなく覚悟はしていたものの、やはりそれを自身の商売上で目の当たりにするのは大変心苦しいものです。
セントラルキッチンで作られた料理をリーズナブルに提供するチェーン店とは違って、ボンディの取引先の飲食店の多くは、個人が個人の人生を賭けて、お店とお店の品位とお店のお客様とお店の立地する地域とを護らんとする、地域文化の一つの拠点だと、ボンディは理解しています。生産者のボンディも、彼らの取り組みの一翼を担っている事に大変な誇りをもって望んでいるのです。
そのお店達が、今、コロナの第8波と円安とその他諸々とで危機に瀕しているようです。
無くしてはいけない街の灯りがあるはず。
仙台っ子の皆さん、「気立てが良くて、ぼんやりしている」場合ではありません。
あなたは、あなたのなけなしの給料を握って、あなたの好きなお店に通い、あなたの好きなお店の灯りを護ってあげて下さい。
彼らのお店の存続、この年度末が正念場のようです。
仙台っ子もやる時はやるのだということを見せてもらいたいものです。
そうして、ボンディ野菜の活躍の場も残して頂きたいと、切に願います。
sincerely to yours,mr.and ms.Sendaikko