昨日、高校の吹部の仲間達とシエナウインドオーケストラのコンサートを聴いて来た娘が、えずこホール(仙南芸術文化センター)のロビーで面白そうなチラシをもらってきました。
えずこホール主催のイベント、「ムラタ•ワンダリング」。 小学生以上を対象とした、11月19日〜20日の二日間のワークショップ。
「ワンダリング体験」というのが、具体的に何を指し示しているのか、今のボンディにはいまいち分かりかねますが、講師の先生が京都市立芸術大学の教授ですから、認知行動学やコミュニケーション論などの学問を総合的に踏まえた上での芸術的学び体験、ぐらいの理解であまり外れていないだろうとは思います。
チラシにあった「ブリコラージュ•ハウス」、「ブリコラージュ•ソシアル•クラブ」の語が気になって調べてみると、村田町小泉の古民家を拠点に社会芸術活動を行っている団体のようです。
彼らのことを同じ町に暮らしていて、ボンディはちっとも知りませんでした。
知らない方達のことを片手間で調べて、さも分かったかのように話すのは失礼なので、皆さんヘの紹介として、彼らの活動の一つを取材した記事を一本、下に貼っておきますね↓
彼らの活動のキーワードの「ブリコラージュ」、ウィキペディアによれば「寄せ集めて自分で作る」、「ものを自分で修繕する」こと、だそうです。(その対になる語の一例が「エンジニアリング」 ※三枚目の写真参照のこと)
手近なものを組み合わせて目的を果たすこと。与えられた課題(試練)に対し、創意工夫でもって、そのハードルを突破すること。
ということでしたら、ブリコラージュとは、これはもうボンディが日々やっていることそのものです。
築50年の古い家を直し直し(だましだまし)しながらの暮らし、天気やら野菜の出荷やら来客対応やら何やらなどと相談しながら、毎日毎日のやるべきことのプライオリティーの付け方の微調整、畑のいきもの達の息遣いを感じながらの、恐る恐るの、でもやるべき時は大胆に、といった風な畑仕事、、、
そもそも、人よりちょっぴりIQが高かったばかりに、教科書を開けばすぐ理解出来るものだから、勉強の習慣がないまま進学校の高校に入学して、高校ではやっぱり勉強しないと理数系の科目は授業についていけなくなり、人生初のドロップアウト体験をして以来(それとも、もっともっと前からのことか?)、集団や組織ヘの違和感、或いは、親和性の低さといったものを基層に、新しいモノ、コトとの出会いから生まれる、泡のような昂揚感、又、新しくなくても、刻一刻と変化する、社会の様々な末端の現場で共有されるグルーヴ感を知ってから、ボンディっていう若者の人格は、組織論の強いところよりかは、よりグルーヴ感の強いところに行きたいものだと願って進み続け、29才で単身、宮城の里山に移り住んだのではなかったか。
お金で解決出来ないところにこそ、ワクワクが潜んでいる。
新しいものと古いものとを繋ぐ時にこそ、おのれの脳みそが試される。
皆さん、マニュアルなんてとっとと捨てた方が、人生楽しいですよ。
里山の人々は、ブリコラージュなんてフランス語を知らなくても、ブリコラージュ的生活を謳歌していますよ。
さあて、どっちの水が甘いのか?
ボンディが二十歳の時に憧れた、里山での有機農家としての暮らし、二十数年日々その暮らしを実践してきて振り返ると、それは、連綿たるブリコラージュの山並みでありました。(流石、レヴィ=ストロース!)
その愉しさ、居心地の良さ。そして、いきものとしてのプライド。
雨ニモマケズ 風ニモマケズ
とは、歯を食いしばる他ない、弱者の弁ではなく、密かに創意工夫を愉しむ教養者の嗜み、なのでした。
ボンディは農家になろうと思って、正解でした。
我が人生に乾杯。
さて、「ムラタ•ワンダリング!」、まだ空きがあるのかどうか分かりませんが、皆さんにお勧めしておきましょう。
29日の第3章の後のオプションとして、第4章「古民家のリノベーションの優良事例」と題して、引き渡しが済んだばかりのはずのボンディ宅に見学にいらし下さってもいいですよ。
但し、「新ボンディ邸観覧料」別途500円につき♡(大ウソ)
「ムラタ•ワンダリング!」の詳細はこちら↓