やあ、奥さん、こんにちは。
 今、ボンディから奥さんにささやかなメッセージを届けたくて、この投稿を書いていますよ。朝日に温められて、野菜を覆っている雪が緩むのを待っている、ほんのいっときの間だけですよ。この後、雪かき、収穫、出荷の、いつものドタバタが始まっちゃうので。

 奥さん、いつもご苦労さま。日々の暮らしの中で、ありとあらゆる家事をこなし、子供達とすったもんだし、年寄りの面倒を見、旦那さんの職場のあれこれにまで気をもんで、忙しい事この上ないあなた。
 春からはコロナまで加わって、自分の家族に災いが起こらぬよう気を配り、ママ友達と連絡を取り合い、家の中ばかりでなく、自身の職場や同僚達との付き合いの中で、それこそ文字通り最善を尽くし、旦那さんの仕事の先行きを心配し、毎日のニュースで、どこで陽性者が出たの、何人増えたのと、全く気の休まらないことでしょう。

 これまで楽しみにしていた、月に何度かの家族での外出や外食にも、躊躇の気持ちが湧くことでしょうし、それこそ、コロナのせいで、家族の収入に大打撃のあなたのところじゃ、そのお金すらままならないかもしれません。

 来年もやっぱり「コロナの年」になりそうで、先行き甚だ不透明、我が国の経済は、大量の新規国債発行(すなわち、子や孫の世代への借金)で、どうにかこうにか首の皮が繋がっている有様。

 そんな奥さんの側にいて、奥さんを助けてくれるのは、誰ですか? 補助金申請の窓口を担っている役場職員? 超低金利での融資を検討してくれる銀行マン? 新たなコロナ対策を講じるであろう政府? それともそれとも、裕福な親戚?

 そのいずれかが奥さんのお役に立つかもしれません、そうだといいですね。
 でも、もう一つありますよ。(それを伝えたくて、この投稿を書いているのですけど、、)

 生産者。

 お百姓、漁師さん、猟師さん、その他諸々、現場から食べものを世の中に送り届けているところの、全ての職業人。(この際、流通の方達もひっくるめておきましょう。)

 この世の中の、本当の「セーフティネット」は、お金じゃありません。食べものです。それに、着るもの、住まうところ、です。そして、それを届けるシステムです。奥さんのところの家計が逼迫して、まず頼るべきは、「お金」ではなく、身近なお百姓さんや漁師さん達が持つ、「食べもの」です。 お金は喰えませんが、食べものは腹も心も満たします。

 ボンディは奥さんと約束します。ボンディは奥さんからの要請があればいつでも、奥さんとそのご家族の為に美味しい野菜をお届けします。 奥さんとボンディとの間に信頼と友愛があるなら、場合によっては、無償でも構いません。必要なら、ボンディからの一声で、同じ志の全国の生産者達から、米でも肉でも魚でも届けて差し上げましょう。

 10年前の東日本大震災の時、流通が完全にストップし、市民達がお金はあっても食べものを買うことが出来なかった、あの数日間、ボンディは、自分の畑の野菜と、町内の友人達から掻き集めた、米、肉、魚、牛乳、チーズ、お菓子、果ては調味料まで、軽トラの荷台に満載し、延べ100軒の知り合いの家族達に届けました。友人の中には、そんなボンディの為に当時なかなか手に入らなかったガソリンを届けてくれる者までいて、ボンディとその友人達のチームプレーは、永く後世に語り継がれることでしょう。日頃は、高給取りのサラリーマンの御主人のお陰で、なに不自由無く暮らしてきた、ボンディのお客様のお一人だった奥様が、「明日子供達に食べさせるお米すら無くなっていたんです」と、ボンディが渡した米袋を抱きしめて泣き出してしまうのが、昨日の事のように思い出されます。(後日、米屋の息子からは、定価でボンディが仕入れた米代の請求がきましたが。ハハ)

 だから、奥さん、なんにも心配はいりません。ボンディ達が奥さんをまもりますからね。

 全国の生産者諸君! ボンディが思うに、この国は年明けからが正念場だ。身近なニーズを捉える、君達の商売人のセンスを最大限活かして、君達のそばで困っている、お年寄りやシングルマザーや学生さん達を助けてやってくれ。生産者たる君達の、志と底力を世の中に知らしめてくれ。ボンディは、大学の卒業の折、いくつかある選択肢の中で農家を選んだのは、この国を自らの汗で下支えしたかったからだ。君らもそうだろう。

 ボンディは、心から期待してる。