続きです。
※注意)講義の中では少しではありますが、新演出について触れている部分もあります。
ここで、今日は皆さんにお見せしようと思ってあるものを持ってきましたと言って、後ろを向き何やらゴソゴソ。
なんとアンジョルラスの時に着用してい赤いベストを見せて下さいました![[みんな:01]](https://emoji.ameba.jp/img/user/pi/pink---rose/348794.gif)
ここからはレミゼの衣装話に。
まずこの赤ベスト。
スペシャル用に作ったもので、他のアンジョベストとは異なるそうで。
・金のモール部分に本物の金糸(純金)を使っている。そのため重い。
・ボタンの数が多い。
・スタイルがよく見えるように丈が短い。脚が長く見えるようにっておっしゃってましたけど、十分長いですよね~!
面白かったのは、アンジョルラスの胸元のリボンのお話です。
日本のアンジョは、赤いリボンをしていますが本来(海外)では黒いリボンを着用しています。
これはなぜか?
→初演の内田直哉さんが黒を着けたら目立たなかったから。
それで赤いリボンに変更になったそうです。
でもこれがサカケン(坂元健児)の時に黒になった。なぜかわかりますか?と岡さん。
受講席から思わず「暑苦しいから…?」と言う声がもれたのには笑いましたが、岡さん曰く「理由は赤が似合わなかったからです(笑)、ジョンが見てすぐ変えました」っておっしゃってました。
なのでサカケンさんは黒を、東山さん・吉野さんは赤というふうになったと。
でもこの赤いリボン、同じ赤でも人によって微妙に違うんだそうです。
岡さんは、ご自身でシルクの生地を購入し、更に染めてスカーフのリボンを作成してもらったとか。
レミゼは衣装において、基本的にはマジックテープの使用は不可(ボタンを使用)らしいですが、早着替えが必要なのでリボンは例外のひとつ。
しかしながら岡さんはリボンをふわっとさせたかったことから、予めリボン形状のマジックテープ仕様ではなく、毎回スカーフを結んでいたんですって。こだわりですね![[みんな:02]](https://emoji.ameba.jp/img/user/no/noichigo-pai/486418.gif)
クールフェラックの方なんかは13役を演じるので早着替えが大変なんだそうです。
なのでマジックテープもあったみたい。
ジャベールのコートについて。
ジャベのコートも人によって違うんだとか。
岡さんと高嶋政宏さんは、厚い(暑い?)カシミアコート。
ただ背丈が異なるので、腕部分はカフスが移動式になっていたとのこと。
ファンテーヌの衣装について。
ファンテーヌはローラ アシュレイの生地を使っているそうです。
ファンテはコゼットに洋服を与えますが、テナルディエ夫妻はそれをエポニーヌに着せてしまうため、舞台上ではリトルエポニーヌが同じローラ アシュレイの生地を着ていると。
次は小道具について。
バリケードの時に配るチラシ。
このチラシには始め何も書かれていなかったそうなのですが、マリウス役の森田浩貴さんがフランス語ができる方だったので全て手書きしたんですよと。
どこに集まる→ABCカフェ、いつ→~などをフランス語で書いたんですって。
見てみたいー。
それ以降はそのチラシをプリントして使っていたそうです。
パン
バルジャンの食べるパン、ベガーで配るパンも本物で、毎回スタッフさんが買いに行っているとおっしゃってました。
(マダム・テナルディエの)森くみさんには味付きにしたりね(笑)って。
どこで購入しているのか知りたかったな。で、バルジャンごっこしたいわ♪
ABCの話ついでに、現在お稽古中の新演出についてもちらり。
アンジョルラスの歌うパートを、アンサンブルが分けて歌うなんていうお話に、教室からは「えーーー!!」という声が。
岡さんがアンジョルラスは少し地味になるみたいですねなんて言うので、ざわざわしてました。
確かにトム・フーパー監督の映画でも、
さあみんな 街へ出て行こう
市民は立つ 声を聞いて
群れとなりて
にあたる部分はアンジョルラスではなく、他の学生たちにシェアされ、最後の「群れとなりて~」は全員での歌い上げでしたね。
岡さんがどの部分かを具体的に示した訳ではないのですが、ここなのかなぁ…?
岡さんアンジョのこだわり
アンジョルラスのバリケードの死についてです。
「様式として死のう、と。」なんてことをおっしゃってましたが、観客からどう見えるかを凄く意識されているんだなと感じました。
なるべく脱力して、身体が真っ逆さまに見えるようにこだわっていたそうです。
バリケード部分に足を引っ掛けて逆さまになるのをジェスチャーで示してくれましたが、その引っ掛ける部分をなるべく足先(かかとって言っていたような…)にしてという工夫。
あと、赤ベストがめくれないようにしていたと。
サスペンダー見えるのが嫌っておっしゃってた(笑)
身なりを整えてから、死んでたんだなと思うと面白いですね。
ちなみに、血を流して死ぬアンジョもひとりいらっしゃったそうですが、私はわからず。
口の部分からアゴにかけて血を流すように描いてあったそうですが、岡さんが「逆さになるから(血の流れが)逆ですよね」とか言うから面白い。
岡さんは「血」に関しては赤い旗にその全ても含まれていると考えていらっしゃるようです。
実現できなかったまぼろしの死に方
アンジョが撃たれた瞬間、後ろに結んでいる髪が「ハラッ…
」とほどけ、その髪が顔にかかるようにして倒れていく、というのをやってみたかったそうです(笑)
ベル薔薇みたいに(笑)って笑ってました。
しかも床山さんに相談したら、そういう仕掛けをすることができると言われたそうです。凄いー!
しかしながら、仕掛けにはピンを使うので、髪がほどけるときにピンが飛んでバリケードの機構に落ちてしまったらいけないので不可になってしまったとのこと。
このように美しさにこだわりをもつ岡さん。
岡アンジョの登場で、その後の方々の美意識を上げてしまったと言われたみたいで。
黄色のリボンで髪を結びたがった方や、シークレットシューズで長身に見えるようにした方、濃いめのメイクをされる方…などなど。
事前に集めた質問にも答えてくださいました。
Q.岡さんのベストメンバーは?好きなバルジャンはいますか?
こんな答えづらい質問にも凄く丁寧に回答されていて、しかも聞いていて楽しかった!
ベストメンバーは観る人によって皆さん異なるし、舞台を観るときの自分自身の状態によっても変わるから、これがベストというのはありません、と。
好きなバルジャンもないですよ、と前置きした上で、これまで共演したバルジャンの皆さんのお話をしてくれました。
滝田栄一さん…芝居を作る人
鹿賀丈史さん…空気を合わせる人
滝田さんはご自身で役に入り込みバルジャンそのものになってしまう人、鹿賀さんは相手に合わせて演じられる人という風に違いがあったそうです。
岡さんは鹿賀さんタイプらしいです。
山口祐一郎さん…お客様のことを考えてすごく計算をされている。
バルジャベの『対決』シーンで感じたそうです。
『対決』を聴くとわかるように、それぞれの歌声が重なり同時に異なる歌詞を歌っています。
譜面には、この部分はバルがフォルテで…とか細かく書かれているそうなのですが、
山口バルに合わせて動くと、それぞれの声の強調したい台詞になるとそこが客席に響く様に動いてくれる。
楽譜通りなんです…!
ほー!!
このシーン、私は初めて観たときどちらの台詞もうまく聞き取りができなかったんですよね。
だからこのエピソードは凄く感動しました。
石井一孝さん。
あるとき凄くいい芝居をしたときがあって…と切り出す岡さん。
演出家からなのかわかりませんが、次も続投してもらいたいという役者さんは本番中に「次もよろしくね」と声を掛けられるんだとか。
その声かけが石井さんになかったとき、これが最後という思いが作用したのか凄くいい芝居をしていたと思ったそうです。
別所哲也さん…芝居が細かい。
じじいバル(って岡さんが言ってた気がw)のときとか、バリケードを登ってくるときに色々しゃべってるそうで、そういうところが細かいと。
岡さんの失敗談
アンジョのときにバリケードから降りてきた際、箱に左足突っ込んで壊したことがあるそうです。
突っ込んだ箱から足を出すためブンブン振りながら芝居を続け、あとで滝田さんに謝りに行ったら、アンジョの失敗には全く気づいていなかったという。
それだけ滝田さんは自分の役の世界に入っている方、というエピソードでした。
Part3に続くー。
※注意)講義の中では少しではありますが、新演出について触れている部分もあります。
ここで、今日は皆さんにお見せしようと思ってあるものを持ってきましたと言って、後ろを向き何やらゴソゴソ。
なんとアンジョルラスの時に着用してい赤いベストを見せて下さいました
![[みんな:01]](https://emoji.ameba.jp/img/user/pi/pink---rose/348794.gif)
ここからはレミゼの衣装話に。
まずこの赤ベスト。
スペシャル用に作ったもので、他のアンジョベストとは異なるそうで。
・金のモール部分に本物の金糸(純金)を使っている。そのため重い。
・ボタンの数が多い。
・スタイルがよく見えるように丈が短い。脚が長く見えるようにっておっしゃってましたけど、十分長いですよね~!
面白かったのは、アンジョルラスの胸元のリボンのお話です。
日本のアンジョは、赤いリボンをしていますが本来(海外)では黒いリボンを着用しています。
これはなぜか?
→初演の内田直哉さんが黒を着けたら目立たなかったから。
それで赤いリボンに変更になったそうです。
でもこれがサカケン(坂元健児)の時に黒になった。なぜかわかりますか?と岡さん。
受講席から思わず「暑苦しいから…?」と言う声がもれたのには笑いましたが、岡さん曰く「理由は赤が似合わなかったからです(笑)、ジョンが見てすぐ変えました」っておっしゃってました。
なのでサカケンさんは黒を、東山さん・吉野さんは赤というふうになったと。
でもこの赤いリボン、同じ赤でも人によって微妙に違うんだそうです。
岡さんは、ご自身でシルクの生地を購入し、更に染めてスカーフのリボンを作成してもらったとか。
レミゼは衣装において、基本的にはマジックテープの使用は不可(ボタンを使用)らしいですが、早着替えが必要なのでリボンは例外のひとつ。
しかしながら岡さんはリボンをふわっとさせたかったことから、予めリボン形状のマジックテープ仕様ではなく、毎回スカーフを結んでいたんですって。こだわりですね
![[みんな:02]](https://emoji.ameba.jp/img/user/no/noichigo-pai/486418.gif)
クールフェラックの方なんかは13役を演じるので早着替えが大変なんだそうです。
なのでマジックテープもあったみたい。
ジャベールのコートについて。ジャベのコートも人によって違うんだとか。
岡さんと高嶋政宏さんは、厚い(暑い?)カシミアコート。
ただ背丈が異なるので、腕部分はカフスが移動式になっていたとのこと。
ファンテーヌの衣装について。ファンテーヌはローラ アシュレイの生地を使っているそうです。
ファンテはコゼットに洋服を与えますが、テナルディエ夫妻はそれをエポニーヌに着せてしまうため、舞台上ではリトルエポニーヌが同じローラ アシュレイの生地を着ていると。
次は小道具について。
バリケードの時に配るチラシ。このチラシには始め何も書かれていなかったそうなのですが、マリウス役の森田浩貴さんがフランス語ができる方だったので全て手書きしたんですよと。
どこに集まる→ABCカフェ、いつ→~などをフランス語で書いたんですって。
見てみたいー。
それ以降はそのチラシをプリントして使っていたそうです。
パンバルジャンの食べるパン、ベガーで配るパンも本物で、毎回スタッフさんが買いに行っているとおっしゃってました。
(マダム・テナルディエの)森くみさんには味付きにしたりね(笑)って。
どこで購入しているのか知りたかったな。で、バルジャンごっこしたいわ♪
ABCの話ついでに、現在お稽古中の新演出についてもちらり。
アンジョルラスの歌うパートを、アンサンブルが分けて歌うなんていうお話に、教室からは「えーーー!!」という声が。
岡さんがアンジョルラスは少し地味になるみたいですねなんて言うので、ざわざわしてました。
確かにトム・フーパー監督の映画でも、
さあみんな 街へ出て行こう
市民は立つ 声を聞いて
群れとなりて
にあたる部分はアンジョルラスではなく、他の学生たちにシェアされ、最後の「群れとなりて~」は全員での歌い上げでしたね。
岡さんがどの部分かを具体的に示した訳ではないのですが、ここなのかなぁ…?
岡さんアンジョのこだわりアンジョルラスのバリケードの死についてです。
「様式として死のう、と。」なんてことをおっしゃってましたが、観客からどう見えるかを凄く意識されているんだなと感じました。
なるべく脱力して、身体が真っ逆さまに見えるようにこだわっていたそうです。
バリケード部分に足を引っ掛けて逆さまになるのをジェスチャーで示してくれましたが、その引っ掛ける部分をなるべく足先(かかとって言っていたような…)にしてという工夫。
あと、赤ベストがめくれないようにしていたと。
サスペンダー見えるのが嫌っておっしゃってた(笑)
身なりを整えてから、死んでたんだなと思うと面白いですね。
ちなみに、血を流して死ぬアンジョもひとりいらっしゃったそうですが、私はわからず。
口の部分からアゴにかけて血を流すように描いてあったそうですが、岡さんが「逆さになるから(血の流れが)逆ですよね」とか言うから面白い。
岡さんは「血」に関しては赤い旗にその全ても含まれていると考えていらっしゃるようです。
実現できなかったまぼろしの死に方アンジョが撃たれた瞬間、後ろに結んでいる髪が「ハラッ…
」とほどけ、その髪が顔にかかるようにして倒れていく、というのをやってみたかったそうです(笑)ベル薔薇みたいに(笑)って笑ってました。
しかも床山さんに相談したら、そういう仕掛けをすることができると言われたそうです。凄いー!
しかしながら、仕掛けにはピンを使うので、髪がほどけるときにピンが飛んでバリケードの機構に落ちてしまったらいけないので不可になってしまったとのこと。
このように美しさにこだわりをもつ岡さん。
岡アンジョの登場で、その後の方々の美意識を上げてしまったと言われたみたいで。
黄色のリボンで髪を結びたがった方や、シークレットシューズで長身に見えるようにした方、濃いめのメイクをされる方…などなど。
事前に集めた質問にも答えてくださいました。
Q.岡さんのベストメンバーは?好きなバルジャンはいますか?
こんな答えづらい質問にも凄く丁寧に回答されていて、しかも聞いていて楽しかった!
ベストメンバーは観る人によって皆さん異なるし、舞台を観るときの自分自身の状態によっても変わるから、これがベストというのはありません、と。
好きなバルジャンもないですよ、と前置きした上で、これまで共演したバルジャンの皆さんのお話をしてくれました。
滝田栄一さん…芝居を作る人
鹿賀丈史さん…空気を合わせる人
滝田さんはご自身で役に入り込みバルジャンそのものになってしまう人、鹿賀さんは相手に合わせて演じられる人という風に違いがあったそうです。
岡さんは鹿賀さんタイプらしいです。
山口祐一郎さん…お客様のことを考えてすごく計算をされている。
バルジャベの『対決』シーンで感じたそうです。
『対決』を聴くとわかるように、それぞれの歌声が重なり同時に異なる歌詞を歌っています。
譜面には、この部分はバルがフォルテで…とか細かく書かれているそうなのですが、
山口バルに合わせて動くと、それぞれの声の強調したい台詞になるとそこが客席に響く様に動いてくれる。
楽譜通りなんです…!
ほー!!
このシーン、私は初めて観たときどちらの台詞もうまく聞き取りができなかったんですよね。
だからこのエピソードは凄く感動しました。
石井一孝さん。
あるとき凄くいい芝居をしたときがあって…と切り出す岡さん。
演出家からなのかわかりませんが、次も続投してもらいたいという役者さんは本番中に「次もよろしくね」と声を掛けられるんだとか。
その声かけが石井さんになかったとき、これが最後という思いが作用したのか凄くいい芝居をしていたと思ったそうです。
別所哲也さん…芝居が細かい。
じじいバル(って岡さんが言ってた気がw)のときとか、バリケードを登ってくるときに色々しゃべってるそうで、そういうところが細かいと。
岡さんの失敗談アンジョのときにバリケードから降りてきた際、箱に左足突っ込んで壊したことがあるそうです。
突っ込んだ箱から足を出すためブンブン振りながら芝居を続け、あとで滝田さんに謝りに行ったら、アンジョの失敗には全く気づいていなかったという。
それだけ滝田さんは自分の役の世界に入っている方、というエピソードでした。
Part3に続くー。