昨年、11月に2人の邦画俳優が亡くなりました。高倉健さんと菅原文太さんです。お二人の映画を始めて観たのは、いずれも幼い頃でした。
健さんの映画は、近所のおじさんが映画館の映写技師をしていて、おじさんにお弁当を届ける為におじさんの息子と2人で映画館に行った時でした。お弁当を映写室に届けると、おじさんに映画を観て帰れと言われました。私が小学校に入る前で、おじさんの息子が小学校一年生でした。映画館に行った事はありましたが、映写室に入ったのは初めてでした。
今思えば、もう少し映写室を観ておけば良かったと後悔に近い思いがあります。
その時、上映されていたのが健さんの任侠映画でした。題名も気にせず観たのですが、映画の内容から網走番外地シリーズだとわかりました。
6歳の子供が、健さんの網走番外地シリーズを映画館で観ている光景は、今の時代では考えられないでしょう。その映画を観て帰れと言ったおじさんも、今の時代の常識では考えられないでしょう。でも、映画をあの時観れた事を、とても感謝しています。
今の時代、映画の規制が多くてR指定(12、15、18)
で、年齢制限されている子供達は可愛そうな気がします。