照明家・ライティングデザイナー 角舘政英のブログ

空間と生活を大事に丁寧に

住宅から各種施設、店舗などのインテリア

商店街などの地域活性化に向けての

照明計画、ライティングデザインを行います。

お気軽にご相談ください。

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近年、シンプルなペンダント照明が増えてきたのは何故か?

近代建築として、ポストモダンの流れがある。

このころ、近代的な建築技法が多々開発され、特に天井部においてはシステム天井的商品が開発されてきた。

同時に設備としての照明系に関しても、今までの光源を使った意匠から、

反射制御など技術的なアプローチがポストモダンの流れに乗った。

ダウンライトやスポットライトの反射板の光源の形状に合わせた設計が、一つの価値となった。

ポストモダンとしてざっくりとした流れは、

フランクロイドライト、村野東郷、谷口吉郎などは照明器具を全てデザインしていた。
 

その後、GEライティング、エルコなどが光学的器具を開発しはじめた。
アメリカなどの建築でのダウンライトなどは、当初、

ダウンライトを先に天井部に設置し、その後に天井面、ボードなどを取り付ける、

今とは工程が違う手間のかかる施工をしていた。

これはダウンライトのトリムが無いデザイン的メリットはあった。


日本では、新宿NSビル、設計日建、照明に関してはTLヤマギワ研究所(面出薫)が

クロード・エンゲルを招いて照明計画したことが、一つの流れともなった。
https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/smartarchi/serial/pdf/sk1211_smartarchi.pdf

ペンダント系もルイスポールセンがPH系の光源からの反射をデザインに組み込んだ器具を開発した。
このように意匠的な照明器具ではなく、光学的な器具を使うのが一つのステータスとなった。

現在の建築でも、ダウンライトを使用するのはデザイン的に

あまり気にしない雰囲気で進んでいたことは確か。
天井にダウンライトが配置されるのはあたりまえ、

増やす場合は小さいのを二つ、三つならべるとか。

今までのペンダントはどうしても意匠的なイメージが強く、

シンプル系としてもイサム・ノグチの「AKARI」が唯一日本製として出ていた。
特に建築意匠系の設計者は空間デザインのアプローチの中で、

物のデザインを目立たせることに抵抗があった。
唯一和風系のインテリアの場合、イサムノグチを多用している例が多い。

手塚氏の場合。
1998年 鎌倉山の家 ダウンライト、スポットライトによる天井面を明るくしていた。
1999年 辻堂の家 ダウンライト、スポットライトによる照度確保
2000年 八王子の家 乳白電球によるペンダント照明
極力シンプルな照明で空間全体が明るくなる手法として採用された。
拡散光なので、白い箱全体が明るく感じる。
この時、角舘は何をデザインしたの? とオープンハウスとの時に様々な設計者から言われた。
すなわち、照明デザインしているように見られなかった。
当時、照明メーカーもシンプルな光源だけを使用した器具は出してなかった。

その後、手塚氏とのプロジェクトでは光源はフロスト系からクリア系に変わってきた。
より、照明器具を目立たせない手法を採用している。

照明メーカーも現在、シンプル系のペンダントを出すようになっている。

要するに、シンプルな拡散型ペンダント

空間のより中心部に拡散系の照明器具が、

空間をより感じさせる事になっていることに

現在の建築家が気が付いたのだと思う。

また、カフェ系もシンプルペンダントを多用しているのも広まった理由かとも思う。

根本的に建築空間に対する考え方が変わった。

また、構造、ハリなど見せる木天井も主流となってきて、

ダウンライトが使えないというのもある。










 

草薙川ライトアップ-社会実験がスタート

静岡市、草薙川ライトアップ-社会実験がスタートしました。
設営には静岡県立大学、常葉大学、工学院大学、静岡理工科大学、東京都市大学が参加。
ボイド的存在であった草薙川の修景を再認識し、周辺の暗闇を無くし、安心して散策したくなる事を期待。どこからでも水面に映り込むあかりを設置しています。
地域の理解ある住民の方々、しずてつストアのご協力には感謝です。
草薙駅北・南口広場、自由通路整備から始まり、草薙グランドデザインの基本方針策定、草薙神社周辺社会実験と進んできている中で、今後どのように官民が共同して地域の安心安全を含めた修景形成に繋げていくかを思考中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草薙神社ライトアップ!!

静岡市草薙駅周辺での照明社会実験がスタートしました。

「草薙大龍勢」祭りに合わせて、草薙神社+周辺住宅地を対象に、

民参加による安心安全の照明環境、同時に神社敷地内では暗闇を無くし、

施設が浮き出るライトアップを実施。

草薙グランドデザインのプロセス内での位置づけです。

お祭りは明日23日です。

設営には東京都市大学、工学院大学、横浜国立大学、日本大学、静岡理工科大学の方々が参加しました。

わざわざ静岡理工科大の長尾先生、東京都市大の小林先生も設営に参加していただき感謝です。

実施期間はお祭りが終わった後も10月中ごろまで実施しています。

お近くの方はちょっと足を延ばしてみてください。

 

   

 

第35回(平成28年)日本照明賞 受賞!!

天王寺公園エントランスエリア「てんしば」における照明計画の実施」
--照度基準から照明性能計画の実現--


の表彰式が照明学会全国大会(東北学院大学)にて

9/6PM13時~行われます。

その後、講演させていただき、

夕方からは懇親会もあります。

ぜひお近くの方、学会参加の方でお時間ある方は是非ともです。

 

 

添付画像はポスター展示の内容です。
 

甲府駅南口広場周辺整備が大詰め

案内所が完成し、トイレはもう少し。

 

武田信玄のライトアップは調整が必要。

 

基本、歩行性能の確保、交差点では危険予測照明と

 

照明性能設計を実現できたことには関係者には感謝です。

 

特に交差点では信号灯と共化によって、

 

景観上はどうにか着地できたのではないかと。

 

福島県矢吹町中町第一災害公営住宅

福島県矢吹町中町第一災害公営住宅夜景。

住居内の照明は仮設的に設置。
外構の植栽は今後工事予定。
またアップします。


 

 

 


COLL CHICE あかり未来計画




COLL CHICE あかり未来計画

家族のあかり-生活スタイルに合わせたLED照明-





環境省主催のクールチョイスにインタビューが掲載されました。

平成27年 照明普及賞 受賞

「新宿東宝ビル」
「上州富岡駅及び広場周辺」が
平成27年 照明普及賞 受賞しました。

上州富岡では駅だけでなく、
駅前広場-歩道-道路-周辺公共施設-民間と駅周辺を
一体の空間として解いて照明計画を行いました。

境界を無くした計画を評価していただき感謝です。




越中八尾-駅前商店街照明環境整備ほぼ完成



 

 

 

 




駅前の横断歩道用ポール灯を今後県と協議して無くしていきたい。
横断歩道用の照明は今回設置している。


整備前の商店街灯の夜間景観。

群馬県桐生市にてあかりのセミナー開催!!

セミナーのご案内
あかりからのまちづくり -あかり灯る街の魅力-

群馬県商店街振興組合連合会 / 桐生市錦町商店街振興組合
商店街のあかりは、道行く人たちに安心感を与えます。街の魅力を引き出すあかりは、まちづくりの第一歩にも繋がります。
本セミナーでは、照明の専門家の角舘まさひで氏をお招きし、横浜元町仲通街、アーケード商店街など各地での照明実験を紹介しながら桐生の街に似合うあかりを活用したまちづくりを考えます。街並みが変わりつつある通りや、暗くなってしまった通りに“あかり”を灯してみませんか。桐生市内商店街の皆さんの参加をお待ちしております。

■ 日 時 平成27年12月7日(月) 午後7 時 ~ 午後9時
■ 場 所 桐生市錦町 雷電会館
桐生市錦町1 -3 -6 TEL 0277-22-4520
■ 講 師 角舘まさひで 氏(ぼんぼり光環境計画(株)代表取締役)
■ 参 加 料 無 料
■ 申込締切 平成27年12月3日(木)
■ 問合せ 桐生市錦町商店街振興組合 事務局
〒376-0023  桐生市錦町2-4-3 金井園
TEL/FAX 0277-44-3425

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