パリから電車に揺られ
森へ栗拾いに行きました

朝から雨が降ったり
青空が広がったり
不思議な天気でしたが
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はじめは 小径を歩いていたけれど
その辺りの栗のいがの中身は
もう空っぽ
誰かがもう見つけた後

というわけで
小径をはずれ 森の中へ
ずんずん進みました

森の奥にも
時々人がいたりしたけれど

だんだん人に会わなくなり
歩きにくい場所を進んで行くと
ありました ありました
まだ誰も来ていなさそうな場所

幼稚園のころかしら
小学生のころかしら
栗拾いに行ったことが
頭の奥のほうで
なんどか映った気がしました

木の棒と靴でイガを開いて

キノコ狩りのときのように
なぜかよく見つけるワタシ

しばらくして
雨の音がザーーー
木々が傘代わりになってくれました

大きな木の下で雨宿りしながら
焼いて持って行った
キャラメルリンゴのカップケーキを
食べながら
万が一のために
二つ残した小心者のワタシ達

GPSを使って小径を探し
やっと見つけ

それから森を出て
駅へ向かいました

電車に乗ると
すぐに空は真っ暗に

冬時間になり
日が沈むのも早くなりました

もしまだあの森の中をさまよっていたら
残しておいたケーキが必要になっていたかも⁉

帰りの電車の中から
ちょうどエッフェル塔の
キラキラが

冬時間になったこの日
25時間の一日をとっても楽しみ
森のおかげで気分も爽やか