ヘルシンキヴァンター空港からいよいよ羽田国際空港へ!
ここからは日本航空を利用します。
閑散としたゲートで搭乗案内が始まると、乗客が集まってきました。
少ないなぁ、と思いながら搭乗券を見せて進むとバスがやってきました。
バスが来るという事は、飛行機にタラップで乗るんだと確信し、嬉しくなりました。
私、機内へはタラップで搭乗するのが好きです。
あ~これから機内に入るんだって実感できますし、映画のワンシーンみたいに思えるからです。
テンションあがってきました!
3組のカップルと、私を含め3人の個人客がバスに乗り込むと、程なくバスが出発しました。まぁまだ出発まで時間があるから何度も巡回してくれるんだ、親切だなぁと感じていました。
夕焼けの空の下、憧れのタラップで搭乗です。
そして席について離陸を待っていました。
これ以上は人がくることなく、離陸態勢にはいりました。
乗客は9人だけのようです。
遠くに人の頭が見えるだけです。
なんなんでしょう、この状況は・・・。
更に、乗務員が8人というアナウンスが流れてまたまた驚きでした。
なんという贅沢なフライトなんでしょう。
機内では、普段のように税関の申告書類と、今回はそれに加え、検疫所のお知らせや質問票がホチキスで留められた書類も渡されました。
今回の飛行機の座席は2列ー4列ー2列タイプ。私は窓際の席を予約しました。写真のように、他の乗客もかなり距離をとって座っているので3密も全く気になりません!エコノミー座席後方は空いていて、私より後ろには誰も座っていません。
客室乗務員から、「離陸したら席を移動し、肘掛けをあげて自由に寝てもらって構わないですよ。」と声をかけられました。
私ってばあまりの興奮に言葉遣いがおかしくなって、乗務員の方に対して
「マジですか?!」
って言い返しちゃいました。お恥ずかしい・・・・。
こんなに空いているフライトは西暦2000年問題があった、1999年の年末のロンドンからのフライト以来です。覚えていますでしょうか?あの時もはコンピュータが誤作動するかもという懸念から飛行機の旅を控える人が多く、機内はガラガラでした。今回はその時よりも空いているように感じます。
まぁ、今回もそうですが、そういう時にフライトしている自分って・・・
決してねらっているわけではありませんよ。
離陸するとすぐにアナウンスでお飲み物とお食事のご案内。今までより早いなぁと思いつつも、ヘルシンキではお店が閉まっていて何も食べてないのでお腹ぺこぺこです。
白ワインを注文して、スナックが渡されました。
フライト中の私の好きな時間です。このとき食べるスナックってやけに美味しく感じるんですよ。マスクを外して映画を観ながら食べていると、食事の選択を聞かれました。食事を聞くのも乗員が少ないから早いんだなぁと思っていたら、すぐに運ばれてきました。
えっ、嬉しいくらい早過ぎです。いつもは恨めしそうに前方から配膳される食事を眺めていたのに・・・・。
でもスナックを美味しく食べれる至福の時間を奪わないでくれ~ぃ。
とりあえず隣の席に食事を置いてもらって、
「ゆっくり食べていても良いですか?」ってお願いしました。
感染対策でマスク着脱時間を減らすために、早く食べないといけないのでしょうか?でも、会話していないので少々ゆっくり食べても構わないですよね。
機内食はこんな感じです。
機内食の写真を撮ったのは久しぶりです。
周囲に気にせず(ていうか、いないので)写真も撮れます。
まさに気分はファーストクラス
機内映画鑑賞は映画好きの私には楽しみの1つであって、でもどうしても飛行機の音が気になります。
ドイツ語を忘れないようにと、ハリウッド映画なのに、ドイツ語吹き替えという無駄な努力をして映画に超集中していると、乗務員の方から、
「オーロラが見えますよ」、と声をかけられました。
おーろらー!?
「マジですか?!」、あまりの衝撃にまた言っちゃいました。
オーロラってツアーで旅行したって見える確率少ないんですよね。
それはすごい!どこ、どこ
私は進行方向右側の窓側だったのですが、そうですね。見えるのはもちろん北側になるので進行方向左側の窓からです。
でも、飛行機はがらがらなのでお好きな場所でご覧下さいって言ってくれたので左側へ移動しました。
窓から眺めていてもまるっきりわからず、
「何色に見えますか??」って聞きました。
白っぽく見えますとのことで、またまた懸命に目を凝らしながら見ていると、
彼方にうっすら白いものが見えてきました。
白いカーテンがかかっているようにです。
超感動と言いたいところですが、オーロラが見えるという事実に感動したのであって風景的にはへぇ~という感じでした。
写真や映像で凄いのみちゃうと、あれをイメージするのでよくないですね。
これが私の肉眼👀で見たオーロラです。どうぞ(心の瞳で)ご覧下さい。
この写真の奥に確かにオーロラをおさめたんです、嘘ではありません。光っている部分は翼の先端のランプです。この下方の彼方にカーテンのようなオーロラが存在するのです
案内してくれた乗務員の方もオーロラを機内から見るのは初めてとの事でした。
普段なら仮に見えたとしても、席は移動できないですからね。
幸せな一時でした。
しばしオーロラを眺め、映画鑑賞に戻ると睡魔が・・・。
自由に座席を移動していいって言われても気がひけます。
機内清掃が増えて申し訳ないような気がしました。
結局自分の座席の肘掛けをあげて、くの字になって眠りました。
ファーストクラスのように180度身体を伸ばす事は出来ませんでしたが、足を上げて眠れるだけでも満足でした。