山口県上関町にある
上盛山展望台
ここからは360度
瀬戸内海に浮かぶ島々を
一望でき
よく晴れた日には
四国まで見えるほどの
大パノラマが広がります
1月中旬頃になると
水仙が満開になり
潮風とやさしい香りに
包まれる場所です
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実は上関は
昔から国の重要な拠点でした
「上関」の“関”を
辞書で調べると
道路や通路を遮り
通行を管理する場所とあります
上関の「関」には
大きく2つの意味がありました
① 海の関としての役割
かつてこの海域には
海賊が出没し
港に寄らない船は
攻撃されることも
あったそうです
上関は 海の出入りを管理する
“関所”のような存在でした
② 命を守る関としての役割
一方で 上関に漂着した朝鮮人は
一人残らず無事に帰国できたと
伝えられています
風を避けられる安全な港として
人と命を守る関でもありました
今でも台風の数日前になると
風よけを求めて大型船が
上関に集まってくるそうです
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江戸時代
朝鮮通信使が上関に来航し
朝鮮国王から徳川将軍への
国書を届け
また返書を受け取っていました
外交使節団が身にまとう
色鮮やかな衣装は
当時の人々の心を強く惹きつけ
服装を真似する人が
続出したそうです
その様子は
今でいうアイドルの
“出待ち”に近かったのかも
しれません
あまりの人気ぶりに
幕府は朝鮮人の服装を
真似することを禁じたほど
河津桜
外交使節団が上関を訪れた際
副官が記した記録には
「水辺迎候者如雲」
(水辺に集まった迎えの人々が
まるで雲のようだった)
と残されています
それだけ多くの人が集い
心を尽くして迎えていたことが
伝わってきます
上関町総合文化センターの
緞帳にも使われている
『朝鮮通信使船上関来航図』は
ユネスコ世界の記憶遺産にも
登録されています
瀬戸内の静かな海に
人と人 国と国をつないだ
あたたかな交流の歴史
景色を眺めながら
そんな時間の重なりにも
思いを巡らせた一日でした
ありがとうございました🙏
城山歴史公園の河津桜





