偶成
西郷隆盛

幾歴辛酸志始堅(いくたびか しんさんをへて こころざし はじめてかたし)
丈夫玉砕恥甎全(じょうふは ぎょくさいするも せんぜんをはず)


男と云うものは、何度も困難な修羅場を経験してこそ、はじめて一人前の男になれる。

その様な、経験を経ていない男の志などは本物とは言えない。

大丈夫の言われる男なら、瓦のようにつまらない生きざまで、天寿を全うすることは恥ずべきことであり、

たとえ大義の為に玉砕して一命を落としても本望である。

以上は弊ブログの意訳でありますが、


近頃の政治家のはなはだしい劣化は、何も日本だけに限りませんが。

昨日の総理大臣の所信表明演説中、ときたま、ひな壇の閣僚たちが写しだされます。

この人たちが大臣になる前に、全員私服で例えば箱根あたりで記念写真を撮ったとしましょう。

どこぞの某中小企業の社員旅行の記念写真といっても、通ってしまうというか、納得してしまうのではないでしょうか?

政治に全く興味のない庶民に見せたらきっと某中小企業の社員旅行の記念写真で異和感はないはずです。

今やサラリーマンも政治家も外見上違いがありません。




しかし昔からそうだわけではありません。

チャーチルもルーズベルトもスターリンも、存在感があり、威厳も備わっている大人の顔です。

子供の頃、政治には何の興味もありませんでしたが、テレビで見る韓国の朴正煕大統領の容貌も子供心にも立派な人と感じることのできる姿勢、風格がありました。

支那の周恩来首相にも、同様なものを感じました。

過去に幾度かの辛酸をへた政治家は、絶対にサラリーマンの顔をしていません。

本物の男にもなっていない人は、志を語ってはいけません。


それは、寝言か、妄想です。