南アフリカ・ヨハネスブルグへ業務上行くと仕事以外あまりやることがない。
現地の方々に混ざって民族舞踊をやる、みたいなことは民間人の短期出張でできることではない。
犯罪発生率が世界トップ10に入る国だけに街を1人でぶらぶら出来ない。
南アの殺人事件発生率 世界10位 31.86件/10万人 (2013年)
ちなみに日本は211位 0.28件・10万人
ケープタウンを見て、ゲームリザーブと呼ばれる自然動物園を回るぐらい。それはそれでとても素晴らしいのだが、毎日ライオンを見ているわけにはいかない。
取引先だって、遊びながらも交流して、仲良くなり、より有利な条件を口にしてくれる場を求める。
それは何か・…ゴルフだ。
南ア・ヨハネスブルグでのゴルフは飛ぶ。なんでも高地だからだそうである。ヨハネスブルグの標高は海抜1750mもある。
私はゴルフは出来ない。置いてある玉なのに、クラブに当たらないのは何故だろう。
しかし、役員とヨハネスブルグに来たときに、取引先が用意したゴルフの機会に、随行の私が抜けているのはよろしくない。取引先に、私のために別の接待を用意させるのもまずかろう。
仕方なくプレーをするのだが、その直前、自分の腕前を取引先に告白した。
コースから球が飛び出たら生い茂る雑草に入ってしまい、球が見つからないだろう、そんなことになれば、1人大幅に遅れて迷惑をかけるだろう、と先に詫びた。
すると、取引先の方は、ニッコリ笑って、「球が見つからないということはありませんから、安心してください」
はぁ?? わけがわからず、気の抜けた「屁」のような返事をしてしまった私だったが、プレーをして意味が分かった。
キャディーさんが現地の男性なのだが、その視力が4.0。そんな値が視力にあるとは知らなかった。球がどこに飛んでも、見逃さない。おかげで球は失くさなかった。だからと言って、ティショットからグリーンまでを右往左往しながら走り回るのを防げたわけではない・・・。