退院してきた日は、めちゃめちゃ寂しかった。

あの狭いスペースに、なにもかもがギュッと置いてある病室のベッド周りや、静かな廊下。パタパタ鳴るスリッパ達。病室奥の擦りガラスに映るしらじらあける朝の光。

普通はこんなことまで話さないってくらいな事まで話した友達。


自室は夫氏によって綺麗に整えられていて、アイス食べて帰って、お昼をつまんでたら、もうしんどい。

この日はほとんど横になってました。で、起きても、今までふつーに話してた友達が居ない(当たり前)こんなにも、心強く思っていたのか!と改めて思いました。今はラインで連絡取り合ってます。


さて、タイトル通りに、所謂、左胸全摘に対して、どんな気持ちになってるのかな?という事ですが。


告知の時に、あなた、範囲が広いから全摘ね!と言われてから、入院までが、1番クヨクヨしていました。

まぁ、その頃から、手術終えたらこの経験を絶対なにかの形にしてやる……という暗い欲望を抱えていたので、ブログのタイトルもずーっと考えていたのですが、始め「だって私だけ、片っぽなんだもの」にしようとしてた!湿度が!高め!ウエッティ過ぎて風邪ひくから!(笑)

そのくらい、お店で、体にフィットしたお服をバーン!と着ているお姉さんとか見ると、あーあの人はこんな気持ちわかんねぇんだろなぁ…とか!考えてた!いま振り返ると暗すぎ!びっくり!


で、実際、切るじゃん?暫くは痛くてそれどころじゃないじゃん?

術後3−4日して、術創をちゃんと石鹸で洗ってくださいねと言われてお風呂で見てみたら、


あ、なんだ、こんなもんか…なんかスッキリ…


驚きのあっさり具合。あのウジウジはなんだったんだろう…多分、手術までの待ち時間の不安から色々メンタルおかしくなってたのかな。


術後2週間くらいは、お風呂で洗っても、患部は痺れててほとんど感覚がありません。正座でひどく痺れた足を触るような感じが近い。

3週間目くらいから、なにもしてなくても、傷口のあたりが、たまにピリッ、ピシッと痛い時が増えて、もしかして…これ、一旦絶たれた神経がまた自らの力で繋ぎなおされているのかも!と。人体の不思議を実体験。

でもって3週間経ったあたりから、触ったら普通に腕や足と同じように(触ってるな…)って感じがします。ちょっと痒かったりもする。


ただ、今まであったものが無くなって、皮膚の下がいきなり肋骨なので、かならず外出時にはブラの下にパッドをつけてね、と言われ。あー見た目の為じゃないんだ。内臓を守るためか、と認識を新たにしました。交通事故とか、左から転けるとか、危ないんだって。


車のシートベルトにも細工をしようと100均で安い小さいクッションを買ってきてもらいました。無い分は、ちゃんと足して、自分を守らないとね。(写真は加工したシートベルト保護具)


そして、とうとうブログのタイトルも仮ぎめしました。

チビが、片方ない?伊達政宗?って言うから(笑)伊達政宗は右目だけどなぁ?といいつつも、チチ政宗。伊達政ムネでも良かったんだけど、語呂がこっちのが良かった。仙台の人に怒られたら違うの考えます……(TдT)


いまは、そのくらいの認識かな。年も年だし、もう使わない部位だし、そんな衝撃はなかったな。術前に2つ揃ってる写真を撮る人、結構居るみたいだけど、わたしゃ撮らなかったよぅ。

言わなきゃ分からない所の欠損を、そこまで気にすることねぇな、って思ってます。でも、嫌な事を言ったりジロジロ見てきたりする人が居るのも確かなので、そいつらを無礼討ち出来る法律が出来ればいいなぁと思っています。相変わらず物騒です(笑)