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考えながらいつもの帰り道を歩いていたら以前このブログで紹介したユンケルのオレンジの象がまだ売られていた。

価格も25000円から一円も変わっていない。

夜だからかライトアップされていて寂しさをさらに増していた。


あんなガラス張りのところでライトアップされても人々が注目するだけで『よし!じゃあ俺が買うよ!』などと言う人は誰もいないと思う。

象の横に無造作に置いてるツボ的な物も謎だしそのツボには『売ります』とは書いていない。

売られているのは象のみだ。

誰かあの象の里親になって下さい。

見ていて気の毒です。
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1人帰り道さっきけんたくんが言ってた事を思い出していた。


ほんの些細な事。

あの人にとってウチの存在がまだ大きなものであるという事。


きっと会えばまたむかついたり憎んだりするであろう。

きっと思い出せばまた眠れない夜を過ごすだろう。

最初から最後までウチを悩ませるあの人が言ったほんの些細な事がなぜかすごく嬉しかった。


そりゃ六年も一緒にいたら存在もでかくなるし当たり前の事なのかもしれない。

でもまだあの人の中で確実にウチは存在している事がとても嬉しかった。
どうこうなりたいわけでもない。

お互い今はそばにいてくれる人がいる。

それを裏切ったりもできない。

裏切る気もない。

でも少しでもウチを思い出してくれていた事がただそれだけが嬉しい。


恵み野の人達が『ゆきこの方がいい』って言ってくれていた事も本当に嬉しかった。

ひとりぼっちを感じていたウチにはほんとに嬉しい事だった。


ウチはひとりぼっちじゃなかったんだ。


そう思うと夜の帰り道も全然恐くなかった。


まだウチは歩いていける気がした。

今日はオカムーにウチの友達のトモを紹介する日。

ステラのめっちゃうまいしゃぶしゃぶ屋でごちそうしてくれるという事でウチは今日何も飲まず食わずでしゃぶしゃぶを楽しみにしていた。


仕事が終わって速攻ステラへ。


スタバでトモと待ち合わせしてオカムーが来るまでお茶タイム。


トモは声がでかいのでまわりの客が何度もこちらをチラチラ見ていて恥ずかしかったがこれがトモなので仕方ない。



期待に胸を膨らませているトモを目の前にウチはある心配をしていた。


オカムーの私服の事だ。


オカムーは普段仕事上スーツを着用しているのだがスーツを着ていればあの角張ったホームベースのような顔でも凛々しく見える。


が、
しかし
オカムーは私服のセンスが半端じゃなく悪い。


上手く説明できないがとりあえず何系なのかがわからない。


とりあえずチェックのネルシャツはマストアイテムで今んところ私服バージョンオカムーの時は必ずと言っていい確立でネルシャツを着用している。


かわいいオシャレなネルシャツならまだしも、
なんか90年代初期に流行ったような柄のネルシャツを着用していた。



しかもそういうのが何着もあるのだと思う。


そしてインナーはグンゼの肌着である。



Tシャツぐらい普通のでいこうオカムー。


確かに真っ白で清潔感があるが肌着はオシャレ着ではない。
肌着は肌着でしかない。


そんな危険な私服の彼なのでトモに会わせる何日か前にさりげな
『トモはスーツ着た男好きだからスーツ着てきたらいいじゃないですか』と提案したがオカムーは受け付けなかった。



大変恐ろしい。
何着てくんだろう。



そんな心配をしていたら約束の時間になったのでお店に向かった。



『絶対ネルシャツは着てきてるな‥』と勝手に予想していた。



お店が何メートルか先に見えてオカムーも見えた。




今日はネルシャツ腰に巻いていた。


着てなかった。
でも腰に巻いていた。


奴なりに工夫していた。

Tシャツも今回は肌着じゃなく真っ赤な情熱的なTシャツだった。


ネルシャツも赤だったのでなんだかよくわからんファッションになっていたのは言うまでもない。


お店に入りしゃぶしゃぶをほうばり楽しく時間は過ぎて行った。


オカムー服バカにしてごめんね。




食べ終わりウチとトモはまたスタバに行こうとしてたらバッタリけんたくんに遭遇した。



久々だったのでめっちゃ嬉しかった。


けんたくんのJRを一緒に待った。

その時トモはけんたくんに一目惚れをしていた。

すごい勢いでけんたくんに猛アピールしていたからうけた。

オカムーって一体‥。




一目惚れで目をハートマークにしているトモとウチとけんたくんでたけしくんの話をした。


最近たけしくんと遊んだらしくその時ウチの話になったと教えてくれた。
『たけしにゆきこの話したらやっぱりゆきこの存在はでかいって言ってた。まだあいつはあいつなりに悩んでるみたいだよ。俺もくまちゃんもゆきこの方がいいってみんなで言ってたんだけどね。』


たったこの言葉でどれだけウチが嬉しかったか。

些細な事かもしれないけどすごく嬉しかった。




急に人ごみの音も駅のアナウンスの声も耳に入らなくなってただそのけんたくんの言葉だけがずっと繰り返し繰り返し頭の中で響いてた。



涙がでそうだった。





頭が真っ白になった。