20080310001218.jpg
1人帰り道さっきけんたくんが言ってた事を思い出していた。


ほんの些細な事。

あの人にとってウチの存在がまだ大きなものであるという事。


きっと会えばまたむかついたり憎んだりするであろう。

きっと思い出せばまた眠れない夜を過ごすだろう。

最初から最後までウチを悩ませるあの人が言ったほんの些細な事がなぜかすごく嬉しかった。


そりゃ六年も一緒にいたら存在もでかくなるし当たり前の事なのかもしれない。

でもまだあの人の中で確実にウチは存在している事がとても嬉しかった。
どうこうなりたいわけでもない。

お互い今はそばにいてくれる人がいる。

それを裏切ったりもできない。

裏切る気もない。

でも少しでもウチを思い出してくれていた事がただそれだけが嬉しい。


恵み野の人達が『ゆきこの方がいい』って言ってくれていた事も本当に嬉しかった。

ひとりぼっちを感じていたウチにはほんとに嬉しい事だった。


ウチはひとりぼっちじゃなかったんだ。


そう思うと夜の帰り道も全然恐くなかった。


まだウチは歩いていける気がした。