仕事を辞めてから外に出る機会がグンと減ったため愛用のiPodくんはそれ以降オネブが愛用していた。


ウチが出掛けたり1人で病院等に行く時は容赦なく返してもらっていたがそれ以外はオネブが所有していた。



安定期に入りそろそろ運動もしなくてはいけなくなったのでまずは手始めに毎日一時間散歩に出かけようという事を決めた。


最近はウチの沈み期間が何日か続いたため夜にオネブが一緒に一時間散歩に付き合ってくれていたのだが明日からは天気も良くなるみたいだしウチの沈み期間も終了したので1人で昼間散歩してくるとオネブに告げた。


なのでいつものようにiPodの返還を求めた。



がしかし
今回に限りオネブはウチのiPod変換の申し込みを断ってきた。


いつもならあっさり許可が下り何分もしないうちに意図も簡単に我が手中にiPodを納めているはずなのに今回は難航している。


理由はこうだ。

ウチは知ってる人は知ってるかもしれないが極度のドジで注意力散漫街道まっしぐら女である。


サザエさんと対を張れる程のドジっぷりなのだ。

しかも自分がドジだとここ最近まで気付いていなかったのもドジの成せる技である。


オネブに「ゆきちゃんてどうしてそんなにドジなの?」と問い詰められ初めて自分がドジな事に気付いたというか気付かされた。


それからというものウチ自身のカテゴリーに「ドジ」という項目が増え完璧なドジキャラとして定着してしまった。
(家族やオネブの中でね。)


そんなドジにも今では妊娠しお腹には小さな命が宿っており通常よりさらに自己管理を強化しなくてはいけない状態になってしまった。


オネブも通常よりさらに神経質さがパワーアップしウチのドジをすかさず察知してはオネブの中のドジ察知レーダーが反応しビービーとうるさく警報音を鳴らす。


床に座布団なしで座ろうもんならビービービービー。

うっかり小走りしようもんならビービービービー。

体育座りしようもんならビービービービー。


エレベーターを使わず階段を使おうもんならビービービービー。


もうセコムも顔負けである。


話は戻りiPod。


iPodの変換の不受理の理由もウチのドジが原因であった。


オネブの意見はこうだ。「ゆきちゃんはiPodを聴いて歩いてると信号を確認せず赤信号のまま渡ってしまい車にひかれそうだし歩道でも後ろからくる自転車にも気付かないでひかれそうだからiPodを聴いて歩くのはやめてほしい。死んだらどうすんの?」

とこうだ。



心配なのはわかるし大変ありがたいが
私こう見えても25歳なのね。
さすがに赤信号の識別はできますし
自転車が後ろからきても自転車がよけてくれると思います。

猫でも上手に道路を渡れるのにウチにはできないとおっしゃるのですか?

あー
セコムがうるさい。


「でもさー一時間散歩するってなるとすごく退屈だし音楽ぐらいは聴いて楽しんで散歩したいんだよウチは。」
と反論すると今度は反論レーダーが察知してビービー鳴りだしたので反論するのをやめた。



愛情もここまでくると異常である。


だがそれだけ愛されていてこれから産まれてくる赤ちゃんの事も愛してくれているからこそのiPod禁止令なのだ。



ウチのドジを治すのも大事だがオネブのこの異常なまでの神経質を治すのもかなり大事だと思う。


まさかのiPod禁止令。

明日から無音でつまらない散歩タイムが続くと思うと苦痛でたまらない。