お客さんが出たマシンルームを掃除しに行ったらすごく懐かしい香水の残り香がした。


高校生の時付き合っていたカネ君の匂いだ。


まだ確か16歳の時かな。

初めてお付き合いらしいお付き合いをした相手だ。

ウチはそれまで好きな人はいたりしたが付き合うとかしても何をしていいかわからなかったし全くの無知だったのだ。


その時の事をふと思い出した。


今の自分からじゃ想像できない程イチャイチャ好きの女だった。


カネ君とは学校が違ったのだがウチの学校のバスがカネ君の乗るバス停を通り過ぎるので登校中のバスの中で毎朝バス停でバスを待つカネ君に手を振っていた。
お互いそれが毎朝の日課だった。

そんなかわいいもしていたのだ。

今じゃ絶対にしない。


カネ君はガソリンスタンドでバイトをしていたので夕方5時になるとバイトに行ってしまうのでちょっとしか遊べない時もよくあった。


本当にやさしい男の子で顔もハーフっぽくてそんなに悪くなかったのだ。


がしかしやはりカネ君もやさしいとは言え男の子だ。

それに16歳なんてオナニー全盛期である。
やりたいに決まってる。
その頃ウチは処女だった。
完璧なまでの生娘である。

自分の大事な所を殿方に見られるなんて思うだけでゾッとしたものだ。


まわりの友達はもう一通り経験してる子ばかりで登校から下校まで卑猥な話で持ちきりだった。

そうゆう年頃だったから仕方がない。


ウチは処女を早いとこ喪失したかったのだ。
表面上ウブな感じ丸出し娘ではいたが心の中ではカネ君いつでも私はOKよ!という気持ちでカネ君と会っていた。


こんな事思ってるなんてカネ君は全く知らずにウチと会っていたのだ。
むしろ
『ゆきこは純粋でかわいいな大事にしなくちゃな。』ぐらい思われていたかもしれない。

ところがどっこいウチの腹の中ではその純粋さとは裏腹な思想を抱いていたのだ。


でもカネ君はウチが処女なのを知っていたためなかなか手を出してこなかった。


しっかりしてくれよと何度も思った。

ウチは処女なんだからあんたがキッチリリードしなきゃわからないんだからさァ。と何度も思った。


そんなこんなで月日は経ちもう処女喪失を諦めていた時ついにその日はやってきたのだ。


いつもならギリギリのとこで止めていたカネ君がノンストップカネ君になっていたのだ。


これはこちらも真剣に取り組まなければ相手に失礼である。

不思議と恐さや不安はなかったと思う。

それよりもワクワク感がハンパじゃなかった。


友達は言っていた。
『三度の飯よりSEXだ』と。


飯よりSEXって…。

要はごはんなんかよりも腹が満たされるって事でしょ?

どんだけ良いモノなんだ。と期待が高まった。


こんな話気持ち悪くて聞きたくない人ごめんなさい。



とりあえず前戯的なものから始まりいよいよって時にカネ君がサササと後ろを向き何かを装着していた。


ゴムだ。


ははーんこのタイミングでつけるんだなぁフムフム。と暗がりの中ひとつひとつ着実に性に対して知恵をつけていった。



いよいよ開通セレモニーが始まる。
頭の中でラッパ隊が『ここは競馬場か?』というぐらいの勢いでラッパを吹いて記念すべき今日を歓迎しているようだった。




だが
そのおめでたいこの時が一瞬にして地獄に変わった。



強烈な痛みが走った。


痛すぎて声がでないくらいだった。


でてたとしても
『がっ』とか『ぐぅ~』というみっともない悲鳴に近い声だったと思う。


確かに最初は痛いよと友達も言っていた。
でもとても幸せな気持ちになるとも言っていた。
前者の意見にはうなずけるが後者の意見には全くうなずけない。


細かい説明なんてできないぐらいの痛みだった。

幸せな気持ちどころか一気に苦痛な気持ちで一杯になった。



だがカネ君も頑張っているのでウチも耐えなくてはいけないと思い耐えた。
その場は愛のある風景から一気に地獄絵図と化した。


痛さで汗が止まらず体中の汗が尋常じゃないくらい出て、
まだ初体験も済ませていないのになぜか出産時の妊婦のような状態になっていた。



一向に貫通はせずウチも痛すぎて死ぬかもしれないとまで思い恐ろしくなりもう勘弁してと言った。



結局この時は貫通セレモニーは一時中断となり黙々とお互い服を着て何事もなかったかのようにまた過ごした。




それからと言うものの性交渉に恐怖を覚え一度も体を許す事なくカネ君とはお別れをした。



なぜもっと我慢だとか努力をしなかったのだろう。
ウチはそのまましばらく処女をひきずりめでたく18歳の時に貫通セレモニーを迎える事ができた。


カネ君と同じ香りがするといつもこの思い出が鮮明に蘇るのだ。