12月23日は「中山グランプリ(有馬記念)」の日です。当時としては他に類を見ない「ファン投票で出走馬を選出する方式」が採用され、
1956年(昭和31年)12月23日に「中山グランプリ」が初開催されました。

 

競馬に興味の無い方でも「有馬記念」はご存じだと思います(笑)

「有馬記念」はスターホースが一堂に会する国民的行事です。当時の日本中央競馬会理事長であった有馬頼寧さんが中山競馬場の新スタンド竣工を機に「暮れの中山競馬場で日本ダービーに匹敵する大レースを」と提案し実現したものです。

しかし、第1回中山グランプリの興奮も冷めやらぬ1957年(昭和32年)1月9日に創設者の有馬理事長が急逝したため、有馬の功績を称えて第2回から「有馬記念」に改称。以来、中央競馬の一年を締めくくるレースとして定着~有馬記念は競馬界のみならず日本の年末の風物詩として、社会的な認知を得るに至っています。1996年には売上額が約875億円となり、日本競馬における1レースの売上最高額としてギネス世界記録に登録されました。

2023年の賞金は1着5億円、2着2億円、3着1億3000万円、4着7500万円、5着5000万円。中央競馬で施行される競走では、ジャパンカップと同じく最高額の1着賞金が設定されています。

過去のレース結果です~全部載せると長くなり過ぎるのでグレード制が導入された1984年以降という事に致します。
<回数 優勝馬  性齢  優勝騎手>

(中略)

第29回 1984年12月23日 シンボリルドルフ 牡3 岡部幸雄

第30回 1985年12月22日 シンボリルドルフ 牡4 岡部幸雄

第31回 1986年12月21日 ダイナガリバー    牡3 増沢末夫

第32回 1987年12月27日 メジロデュレン    牡4 村本善之

第33回 1988年12月25日 オグリキャップ    牡3 岡部幸雄

第34回 1989年12月24日 イナリワン    牡5 柴田政人

第35回 1990年12月23日  オグリキャップ    牡5 武豊

第36回 1991年12月22日 ダイユウサク    牡6 熊沢重文

第37回    1992年12月27日  メジロパーマー    牡5 山田泰誠

第38回    1993年12月26日  トウカイテイオー    牡5   田原成貴

第39回    1994年12月25日   ナリタブライアン    牡3  南井克巳

第40回    1995年12月24日  マヤノトップガン    牡3   田原成貴

第41回    1996年12月22日   サクラローレル    牡5  横山典弘

※売上高【875億円】がギネス記録になりました~

第42回    1997年12月21日  シルクジャスティス    牡3  藤田伸二

第43回    1998年12月27日  グラスワンダー    牡3  的場均

第44回    1999年12月26日  グラスワンダー    牡4  的場均

第45回    2000年12月24日   テイエムオペラオー    牡4   和田竜二

第46回    2001年12月23日   マンハッタンカフェ    牡3  蛯名正義

第47回    2002年12月22日   シンボリクリスエス    牡3   O.ペリエ

第48回    2003年12月28日  シンボリクリスエス    牡4  O.ペリエ

※引退レースで史上最強・9馬身差での圧勝!

第49回    2004年12月26日   ゼンノロブロイ    牡4   O.ペリエ

第50回    2005年12月25日  ハーツクライ    牡4   C.ルメール

第51回    2006年12月24日   ディープインパクト    牡4   武豊

第52回    2007年12月23日   マツリダゴッホ    牡4  蛯名正義

第53回    2008年12月28日   ダイワスカーレット    牝4  安藤勝己

第54回    2009年12月27日   ドリームジャーニー    牡5  池添謙一

第55回    2010年12月26日  ヴィクトワールピサ    牡3   M.デムーロ

第56回    2011年12月25日  オルフェーヴル    牡3   池添謙一

第57回    2012年12月23日   ゴールドシップ    牡3   内田博幸

第58回    2013年12月22日   オルフェーヴル    牡5  池添謙一

第59回    2014年12月28日   ジェンティルドンナ    牝5  戸崎圭太

第60回    2015年12月27日   ゴールドアクター    牡4  吉田隼人

第61回    2016年12月25日   サトノダイヤモンド    牡3  C.ルメール

第62回    2017年12月24日   キタサンブラック    牡5  武豊

第63回    2018年12月23日   ブラストワンピース    牡3  池添謙一

第64回    2019年12月22日   リスグラシュー    牝5   D.レーン

第65回    2020年12月27日   クロノジェネシス    牝4  北村友一

第66回    2021年12月26日    エフフォーリア    牡3    横山武史

第67回    2022年12月25日    イクイノックス    牡3    C.ルメール


そして2023年有馬記念の出走予想馬名は以下の通りです(カッコは主な競走成績)
●タスティエーラ    
(23’日本ダービー(G1)1着、23’皐月賞(G1)2着、23’菊花賞(G1)2着)


●ソールオリエンス

(23’皐月賞(G1)1着、23’日本ダービー(G1)2着、23’菊花賞(G1)3着)


●ドウデュース    
(22’日本ダービー(G1)1着、23’ジャパンカップ(G1)4着)


●ジャスティンパレス

(23’天皇賞(春)(G1)1着、23’天皇賞(秋)(G1)2着)


●スターズオンアース

(22’桜花賞(G1)1着、22’オークス(G1)1着、23’ジャパンカップ(G1)3着)


●タイトルホルダー    
(21’菊花賞(G1)1着、22’天皇賞(春)(G1)1着、22’宝塚記念(G1)1着)


●ディープボンド

(21’天皇賞(春)(G1)2着、22’天皇賞(春)(G1)2着、23’天皇賞(春)(G1)2着)


●スルーセブンシーズ

(23’宝塚記念(G1)2着、23’凱旋門賞(G1)4着)


●ハーパー

(23’オークス(G1)2着、23’秋華賞(G1)3着、23’エリザベス女王杯(G1)3着)


なおファン投票1位だった去年の王者「イクイノックス」は、2023年11月26日のジャパンカップ優勝から4日後、電撃引退を発表~

今年もドバイG1 から宝塚記念・天皇賞(秋)・ジャパンカップと全出走レースで1着と、圧倒的な強さを誇っていました。次の世代たちが胸をかりてイクイノックスと有馬記念で戦う事もなく、有馬記念が混戦模様にかわってきました。

またジャパンカップ2着の「リバティアイランド」も休養の為、有馬記念を回避。有力馬である「タイトルホルダー」もこの有馬記念を以て引退することが発表されていますので、ラストランとなります。

今年の有馬記念は2023年12月24日(日曜日)、クリスマス・イヴが開催日程の日にちとなっており、有馬記念のレース発走時間・時刻は「15:40分」です。どんな1年の集大成レースになるのか、まずは全出走馬の無事完走を祈りたいと思います~