<シリーズ>アメフト観戦のコツ Vol.11(時間の使い方)
<上級編>
Vol.11:よりディープにアメフトを楽しもう!!
『時間の使い方』
激しいプレーにばかり目が行きがちなアメフトですが、
他のスポーツにはないアメフトのならではの魅力として、『時間の使い方』があります。
アメフトが他のスポーツと大きく異なる点は、『時間をコントロールできる』ということ。
時間をうまく使った方が試合を制するといっても良いくらいです。
そこで、アメフト観戦のコツの最後は『時間の使い方』について紹介します。
アメフト観戦のコツ①:時計を止める。
同じように試合時間が設定されているサッカーでは、時計は常に流れっぱなしですが、
アメフトでは、時計が止まるプレーがあります。
<時計が止まる主なシーン>
-タイムアウトを取った時
-パスが失敗した時
-サイドラインの外に出た時
-ファーストダウンを獲得した時(攻撃権を更新した時) など。
時間を止めるプレーがあるということは、
残り時間が少なくても、得点を狙いにいけるということです。
アメフト観戦のコツ②:相手の攻撃時間を奪う。
時間を止めるプレーがある一方で、時間が進み続けるプレーがあります。
<時間が進み続けるプレー>
-ランプレー
-パス成功時
※上記プレーで、サイドラインの外に出た時、ファーストダウンを獲得した時には時計が止まります。
同じように攻守がハッキリと分かれた野球では、
どちらのチームにも均等に攻撃チャンスが与えられますが、
試合時間の制限のあるアメフトでは、均等に攻撃チャンスがある訳ではありません。
ランプレーなどを中心に、
時間をしっかりと使いながら攻めていくことで、結果的に相手チームの攻撃時間が少なくなります。
相手の攻撃時間が少なくなる ⇒ 攻撃チャンスが少なくなる ⇒ 失点リスクが減る ⇒ 勝利に繋がる
アメフト観戦のコツ③:残り2分でも逆転が出来る。
アメフトで最もエキサイティングな展開が見れるのが、最終第4Qの終盤。
負けているチームは、逆転に向けて、残り時間で怒涛の攻撃を仕掛けてきます。
先に紹介した時間を止めるプレーの見せ所がココです。
インターセプトのリスクのあるパスプレーですが、得点しなければ試合が終わってしまう状況では、
『時間を節約しながら前進していくことが最優先』です。
そのために失敗しても時間が止まるパスプレーが中心の展開になります。
それも、パスを取ってそのままサイドラインの外に出るようなパターンが中心です。
※パスが成功しても、サイドラインの内側で倒されてしまうと時間が進んでしまいます。
こういった時間を掛けず攻撃が出来ることで、試合時間が残り2分でも、十分得点が可能です。
うまくいけば、残り2分で、タッチダウンを2本取ることもできます。
⇒残り2分でも、14点以内ならまだ試合はまだ試合は終わっていません。
どういった時に時間が止まるかということを知っておくことで、
この4Q終盤の緊迫した攻防を、より楽しむことができます。
激しいプレーだけではない、『時間を巧みに使った知的な試合運び』もアメフトの大きな魅力の一つです。
アメフト観戦のコツ記事は一旦これで最後ですが、
もっとアメフトのことを詳しく知りたいという時は、いくつか本が出ていますので、
自分の興味のある分野から、調べてみてはどうでしょう。
知らない世界の事を一つずつ知っていくのも、また楽しいものです。