『がんばらない』 鎌田実著 (赤 | bombernet☆

『がんばらない』 鎌田実著 (赤

徹夜で仕事にいそしんでいる人も

上司の不機嫌にふりまわされる人も

みんなみんな、がんばっている。

つらくても、今日という日を生きている。

それはとても、素敵なことね。


今夜のコトノ葉 in LIFE は、

鎌田実さんの『がんばらない』 より。




「命は長さではなく、輝きなのだ」




本当に、大切なことって、実はそんなになくて。

でも人はたまに忘れてしまう。

この本を読んだとき、不覚にも泣いてしまった。


母を、思い出した。

いつも死が近かった彼女にとって、生きることと、死ぬことは

日常のテーマであった。

母が亡くなった日、私は病院で手を握り、死なないで、と叫んだけど

彼女はあっけなく逝ってしまった。

そのとき、ふっと何かが降りてきたように、悟った。

人は、死ぬことで、教えられることがある。

死ぬことでしか、教えられないことがある。


どういう死に方をしたか、ではなく、

死に向かうまでの時間をどう生きたか。

遺されたほうは、わが身のこととして痛烈に実感する。

まさに、「命は長さではなく、輝き」なのだ。

彼女は、いつも死を想って、一生懸命に生きていた。


母は「お母さん、痛いの嫌いだから、脳死状態になってまで

延命しないでいいからね」と普段から言っていた。

でも、死にゆく母を目の前にしても、まだ「生きている」母に、

決断をくだすことはできなかった。

どんなに体から血液が流れ出ようと、次々に新しい血を入れて、

生かしておきたかった。


また、「お母さんが死んだら、体は研究のため、献体してね」

とも言っていた。難病指定を受ける、珍しい病気だからと、

そう思っていたに違いない。

けっきょく、これも叶えてあげられなかった。

母の遺体は家に連れて帰りたかったのだ。


私は、母の望みを、何ひとつ叶えてあげていない。

人は難しい。

わかっていても、できないことばかりだ。

今だって、母から教えられたことを活かすことが

できているのかと疑問に思う。

でも進むしかない。進みながら、気がついていくしかないのだ。


そんな、真面目な独白になってしまってすみません。

今朝はまぶたが一重でした。むふぅ。


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