華の女学生! | 恋散如花

華の女学生!

卒業シーズンですね。この季節になると女子学生の袴姿を多々目にする機会が多くなりますよね。元々明治期に女学生の制服として定着しまして、その名残で現在でも、卒業式などで着用されているわけです。この袴は宮中の官女姿をイメージに紫色の袴でした。然し、紫というのは高貴な色であるので一般の庶民がそれを使うのは好ましくないとの事で、海老茶色が多用、大変流行しました。当時、このような姿をした女学生を紫式部にもじって海老茶式部と呼びました。新しい時代の女性を象徴する存在としてマスコミ等でもてはやされ、揶揄された存在でもありました。

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この辺は今も似たような感じですかね。なに昨今の女子高生は・・・とかw 具体的にどんな感じで揶揄されていたかと言うと、明治38年の滑稽新聞に解り易い風刺画があったので、これを。

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蝦茶(海老茶式部)の袱紗(風呂敷)と銘打ったものですが、中は恋文、好きな男性の写真ばっかって感じでしょうか。面白いのが、新約全書がある事ですかね。この明治38年っていうのは正に、国粋主義が強くなってきている時代で、ましてや日露戦争真っ最中なわけで。この時にキリスト教聖典とか。いつの時代も時代の先端を行くものは、誹謗中傷されるのが世の常でしょうか。