KDDIがスマートフォンで1日300万パケットを超過したユーザーに対して転送制限を設けると発表したらしい。
昨今話題のViber
や、スカイプ、Googleトーク
等でパケット通信を使った無料通話が流行っている今、この転送速度制限はどう影響するのか。
そもそも、海外ではデータ通信の定額プランがどんどん廃止される流れになっていて、日本もそれに追随するような流れにならざる得なくなりそうなほどデータ通信の回線がパンパンになっている。(ぶっちゃけると回線がすこぶる細いソフトバンクが本当に危うそう)
300万パケットとはどの程度か?パソコンをメインに使っている人は、パケットと聞いてもどれほどの容量か判りづらいだろう。
1パケットは128バイト
1024バイトは1キロバイト
1024キロバイトは1メガバイト
1024メガバイトは1ギガバイト
つまり、300万パケットは384000000バイト
384000000バイトは375000キロバイト
375000キロバイトは366.2109375メガバイト
よって、300万パケットは約366メガバイト(366MB)となる。
各キャリア毎の帯域制限
ドコモ、AU、ソフトバンク
3日間で300万パケット
直近3日間のパケット数が300万パケット未満になると解除
イーモバイル
24時間で300万パケットで速度制限
速度制限は当日の21時~翌日2時のみ
イーモバイルだけは制限が甘いみたい。
じゃあ300万パケット(366MB)だとどれほどの事ができるのだろう?
大まかな容量を計算したのがこんな感じらしい。
全角300文字のメール1通 約20Kb→約18750回
写メール送信携帯電話の小さめの写真1枚 約200Kb→約1875回
Skypeでの音声通話1分間 約600Kb→約625分間
Skypeでのビデオ通話1分間 約1400Kb→約267分間
YouTube(標準画質)1分間 約18000Kb→約20分間
YouTube(中画質)1分間 約38000Kb→約10分間
YouTube(高画質)1分間 約62000Kb→約6分間
YouTube(HD画質)1分間 約137000Kb→約3分間
因みに、イーモバイルのHTC-ARIA、アンドロイド携帯で動画を撮影して、youtubeにアップしてみたところ、標準設定だと、3分間の動画で約33MB、10分間の動画で約110MBだったので、1分間の動画をアップするだけで11MBもの転送が行われることになる。
スマートフォンで、適当にWEBページを見て、メールを送り、無料だからといいスカイプでダラダラ会話しつつ、動画を見たりしているような人であれば、ほぼ確実に帯域制限に引っかかってしまう。
何せ、YOUTUBEでの標準画質の動画を2~3個見ただけで容量に達してしまうのだから・・・
イーモバイルならまだいい、24時間で300万パケットだ。
しかし他のキャリアは3日間で300万パケット。これじゃあ足りるはずも無い。
家に居るとき、夜間帯をメインにネットをする人においてはモバイル回線だけでは中々快適にネットを楽しむことができないだろう。
Viber
や、スカイプ、Googleトーク
で無料会話を楽しむにもそのせいで転送制限に掛かってしまってはストリーミング動画を再生する事もままならなくなり微妙か。
ただ、スマホ=無料で通話するためのものと考えればものすごく便利にはなる。
Viber
とGoogleトーク
ならおそらく通信速度制限をされても十分に通話できる。
ただ、スカイプに関してはモバイル回線だと、帯域制限を掛けられてなくとも安定せず、不意に切断される事がしばしばある。
自分は家庭用回線、相手がドコモのモバイル回線という状況でよくスカイプを使っていたのだが、10分持たず頻繁に切断されていた。
Googleトーク
のほうで会話してみたら一度も切断されず安定した通話ができた。
Viber
についてはあまり使ってないので微妙だけど、HTC-ARIA同士でこの前通話した時は本当に安定せず、スカイプよりは安定していたのだがストレスがたまるレベル。
HTC-ARIAはアンドロイド2.2なので、一番動作が軽く安定していると思われるGoogleトーク
の音声通話が使えないので残念なところだ・・・