一昨日の日曜日、薩摩焼の陶工14代目「沈寿官」さんが亡くなったというニュースが流れました。
と云っても、知らない人は知らないだろうし、興味のない人はまったく興味もないでしょう。
でも、多少は盆栽にハマッている人なら一鉢位は持っているかも知れません。
私もコレだけ持っています。
赤丸の中に、「薩摩 壽官山」と書き落款がありますが、これが寿官窯の金襴手の長方鉢になります。
金泥を使った派手な意匠が特徴です。
今、寿官窯は15代が継いでいますが、この鉢などはおそらく14代の時の工房の作になると思います。
もともと、豊臣秀吉が始めた「慶長の役」の際に、島津義弘によって連れてこられた朝鮮の陶工が始祖となる焼き物です。
400年もの間、連綿と伝えた技術の賜物なんです。
そう考えるとありがたい感じがしますね。