実生楓25番の生い立ちと今日掛けた回し接ぎまで | 盆バカひこさんのとことん盆栽道楽
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2012年5月。

たぶん、その前年に実生した楓を、遅ればせながらグイッと曲げたところです。

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2013年7月。

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2015年3月。

一曲目は癒着してボディとして一体化しています。

立ち上がりには、取り木準備の針金結束をしてあったために太っています。

犠牲枝は、もうこの辺が限界なので、途中で落としました。

さらに、ここで取り木もかけました。

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2016年2月。

取り木に失敗した様子。

ここで、再度掛けるのが面倒なので、実生苗を使って、根を接ぐ作戦に変更しました。

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下からツンツン出ているのが、実生苗を通し接ぎしたものです。

4箇所に実施。

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そして、これが今朝の姿です。

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根接ぎのうち、1~3ま順調に伸びていますが、4は枯れていて失敗です。

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実は、一月ほど前に、この芯を叩きました。

赤丸あたりに芽を期待したんです。

しかし、無反応でした。

そこで・・・

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もう少し切り戻してみると、焼けている様子もないので・・・

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マジックで印をつけ・・・

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これで・・・

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ぎこぎこ。

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さらに、入る枝の太さに合わせて、切り出しで調整し・・・

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針金で、「ゆるく」誘導して、回し接ぎをセットしました。

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万一、初めて見に来られた方がいるといけないので解説します。

1.ボディ側の刻みは、回す枝が完全に埋まる深さが必要です。
☆上の写真で、枝が完全に入りきっているのが見えますか?

2.回す枝の節を、樹のサイズに合わせて調整します。
☆この写真では、黒い線が活着後の第一関節になる訳です。この例で8ミリくらい実際の作業では、もう少し詰めて5ミリくらいにしましたが。

3.回す枝は何の加工も必要ありません。
☆ボディに飲み込まれ、完全に癒着すると、自然と水吸いが形成されます。

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ボディ側の肉巻きにより、回した枝がはじき出されないように、この仮釘で固定します。

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もちろん、固定できれば、画鋲だろうがなんだろうが構いません。

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今回は、このカットパスターペーストで・・・

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完全に水と空気を遮断しています。

注意したいの「芽」には塗らないこと。

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ということで、今回のまわし接ぎは終了です。

待っていれば出るかもしれない芽ですが、所詮コイツの気分次第ですからね。

「技術」でナントカしてしまう術も、時には大切です。

そうそう・・・
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ここまでやる?