もう何年も改作中の楓16番の葉刈り&整枝など | 盆バカひこさんのとことん盆栽道楽
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この楓の元の姿は、残念ながらありません。

言葉で説明すると、「座がデカく、枝太りした株立ち吹流し風で、それがガレている樹」でした。

ああなると、そこからの復活は無理なので、登頂部の一芽だけ残して、他はすべてさらいました。

それから6~7年くらいでしょうか。

枝接ぎ、枝接ぎで作り直し中です。

そして、やっとナントカ形になりつつあるところですが・・・

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この赤丸部分が最後に残された問題です。

この枝がやや後ろ付きなんですね。

別な太い楓04番と同じでしたね。

そこで・・・

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やや深めにノコを入れ・・・

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裏枝の必要ないヤツを回して、溝にスッポリと収めます。

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回し接ぎは、なるべく深く溝を切るのが「決め手」です。

この枝が溝周りの肉巻きに埋まればいいんですね。

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回し接ぎ作業が終わったら針金整枝します。

芯も決めました。

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切り戻し・・・足りないですね。

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で、これが裏ですが・・・

なんか、こっちの方が枝順や模様がいいような気がしてきました。

それってアリでしょうか。



盆栽こぼれ話:一昨日、秋元園芸で開かれた進久展の即売棚をbkさんと物色していました。そこに初老の方が小さめの盆栽を荷入れしてきました。
正直、樹は見るべきものがないんですが、鉢は洒落たものがありました。
bkさんが「これは慶心ですかね」と聞くので、「ああ、堂下慶心だねえ」なんて知ったかぶりしていると、「ああそれ、私のです」と先ほどの初老の方。
この秋元さんの会員である慶心さんに、初めてお目にかかりました。慶心さんの呉須絵の鉢を持っていたこともありますので、ちょっと近親感が湧きました。