トライアルに受かるために (1) | マニュアル課 翻訳室

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フリーランスで翻訳と翻訳レビューをやっています。
以前はマニュアルのテクニカルライティングもやっていましたが、今では翻訳専業です。

このシリーズでは、トライアルに受かるための心構えを書いていきますね。

今回は、ポイントだけを列挙してみたいと思います。

なお、この話は「IT翻訳」に限ったことです。他の分野の翻訳については事情が異なるかもしれません。あくまでも、私の狭~い範囲での実体験に基づく意見ですので、ご了承ください。


前にも書きましたが、私はたくさんの翻訳者さんの訳文をチェックする仕事もしています。そのときに、クライアントからチェックを要請されている項目というのがあります。翻訳文に必要な条件といいますか、翻訳文の品質を確保するために最低限必要な事項なのでしょう。たくさんの項目があるのですが、以下の5つに絞りました。


Accuracy (正確さ)

Readability/Clarity (わかりやすさ/明確さ)

Terminology (用語)

Style (スタイル)

Typo (誤記がないか)


トライアルを作成する翻訳会社の立場からすると、クライアントに出しても恥ずかしくない(というか恥ずかしくないでは済まず、評価によっては翻訳レートが下げられたりする)レベルの訳文を提供する必要があります。つまり、この最低限の条件を満たせる人でないと合格させたくない、ということになります。


これらのことを理解しておくと、翻訳会社にも一目置かれるのではないでしょうかニコニコ。私が担当者だったら、たぶん合格にすると思います。あ、でも私は実際にトライアルの採点をしているわけではないので、合格を保証するものではありません。あくまでも参考程度としてとらえてくださいね。

次回からは、各項目についてもう少し詳しく書いていきます。