トライアル。翻訳者であれば、ほとんどの人が受けたことあると思います。
私も翻訳者になる前は、ずいぶんと落ちました。
そもそも翻訳者になろうと思ったのは、当時本業にしていたテクニカルライティングの仕事が激減したからなんです。フリーランスで仕事が来ないので、派遣にも登録したり、正社員の面接にも何度も行きました。でも2ケタ受けても1つも受かりませんでしたね。
仕事部屋ではネットで求人検索ばかり。何も生産的なことをしないのも家族の手前、肩身が狭いものです。このころからですね。翻訳会社のトライアルを受け始めたのは。(まあ、「タダ」で訳すトライアルも、十分肩身が狭かったですが。。)
ネットで翻訳会社を検索すると、たくさんあってどこの会社のトライアルを受けようか迷うほどです。
でも最初に不合格となったときはショックでしたね。英語には結構自信があったので、「なんで!?」と思いました。それからもトライアルを受け続けましたが、2ケタは落ちましたね。その後、たまたま(本当にたまたま)1社のトライアルに受かったので、今は翻訳者として仕事をしています。
今になって思うと、落ちて当然だったなと。
なぜって、訳文は自己流。スタイルも適当。用語も不統一。規約にも準拠していない。不明な用語は調べもせず適当に訳す。
実際に翻訳の仕事や翻訳レビューの仕事をしていくと、見えてくることがあります。つまり、どうすればクライアントの要求を満たす翻訳品質を維持できるか、という課題が見えてくるのです。
実はこの点が、翻訳会社が翻訳者に求めていることなのではないかな。次回は、具体的な攻略法(というか心構え)を書いていきます。