MODEROID バルディオス レビュー | ルツボログ

MODEROID バルディオス レビュー

みそです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朽ちダグを一旦放置して組んでいたバルディオスがようやくチャージアップ。良い感じにグッスマのカモになってるなー。

 

 
見栄え重視用のアンテナと靴、それに手首があるとこの状態です。合体込みでこの造形は素直に凄い。毎度のことながら部分塗装もキレイで、ハミ出しがある部分も多くは細かく奥まったところなので肉眼ではほとんど気になりません。

 

 
オプションはパルサーベル2本にバルディガード、それに両肩のショルダーキャノンです。バルディガードは設定だけが存在しアニメ本編には出てこないのですが、プラモのボックスアートに出てるせいか立体化の機会が多いですね。
 

 
可動範囲は20年前のガンプラという感じ。合体ギミック上お察しです。せっかく剣が付くのに腰の入った動きができないのが惜しい。ほかにも、遊んでると手首が引っ込んじゃったり腕が外れたり股が開いてきちゃったりイライラ…まあ予想はしてました。orz
 

ただ、股関節を可動重視のものに差し替えることで下半身の扱いやすさがかなり改善するのは良いですね。努力は称賛したいです。

 

合体前はこの状態。パルサバーンのインテーク、バルディプライズの武器、キャタレンジャーの武器とキャタピラは見栄え重視用のオプションです。

 

 

キャタレンジャーに至ってはもうほぼオプションが本体の感(笑)。戦車メカ枠の履帯が小さくなるのは二次元の嘘の定番ですね。

 

んで、多くのファンにとっての関心事は、13年前に亡きシーエムズから出ていた完全合体BRAVE合金との違いでしょう。

 

この機会に久しぶりに引っ張り出してきました。※限定版カラーですが

 
左が今回のグッスマ、右がシーエムズ。大きさはほぼ同じですが、実際に比べてみると一長一短かなぁと思います。
 
BRAVE合金は差し替えがないことにこだわった作りで、金属製ヒンジをふんだんに仕込んである分、武器収納もきちんと再現されており、パタパタ折りたたんで変形させていくのが楽しいです。特にキャタレンジャーで何度もガシガシ遊んでしまいます。
欠点は合体時の股関節接続の不安定さ。バルディオス形態のときに脚がプランプランしてしまい、まともに立たせることすら難しいです。光る部分はあるけど品質的にはぶっちゃけヒデェ玩具。

 

かたや、モデロイド。やむをえない部分は一度パーツを外して位置を組み替えたり、割り切ってディスプレイ用のパーツに差し替える選択肢があるので、バルディオス形態でのポージングがしやすいのはデカい。また、プロポーションも前述の通り良好で、ガッシリかつメリハリがあって良いですね。いかにもオモチャ然としたシーエムズ版と並べるとそのカッコよさが際立ちます。

とはいえこちらは合体が最悪。バルディプライズの機首を押し込むことで収納された頭部が劇中のようにシャキーンと出てくるのがウリのギミックなのですが、俺の組み方が悪いせいなのか、胴体に収納されたスライド式のパーツがとにかくきつくて、どんなに押しても頭が出てきません。誤って強く押してしまい、バルディプライズの機種がひしゃげました。これから組む人は、内部パーツの滑りをよくしておくことを強くお勧めします。

 

比較中個人的に最も驚いたのは、パルサバーンのプロポーションです。比べるとこれが結構違う。

BRAVE合金は実はかなり頑張ってたんだなあと。両腕を頭部があった位置に持っていくことで前後の長さを出し、きれいな末広がりを実現しています。
初めて見たときは別にそれほど感動しなかったのですが、他の商品と比べてみるとそのアイディアの妙が伝わります。劇中のような尖ったインテークも差し替えではなく、きちんと腰の中から出てくるのも今考えると凄い。
 
どちらも放映当時の野村トーイ版から思い思いのアレンジをしていますが、並べると一目瞭然、BRAVE合金の方が飛びそうな形をしています。

だだまあ、分離形態に関しちゃ結局のところどれも分厚いずんぐりむっくり謎メカというのが現実ですし、単体のマシンの造形を楽しむコアなファンは少数でしょう。

 

顔はどっちもとても良くできていて甲乙つけがたいなあ。作画のブレが激しいのでどっちが似てるとも言い難いですが、個人的にはMODEROIDの方が劇中に近い気がします。貴重な金田回を意識して作ってるイメージかな。

 

他にもいろいろ比較ポイントはあるでしょうが、ありがちな落とし所として、合体のプロセスを楽しむならBRAVE合金、造形を楽しむならMODEROIDということになると思います。

 

明日を救え、バルディオス!

個人的にプロポーション面で今回のバルディオスは過去最高のものになっていると思うので、それだけでもファンにはオススメです。

 

ただ、プラモで変形合体に挑む商品の宿命ではあるものの、どうしても中途半端さは否めません。合体と可動両方欲張るせいで結局どっちにもストレスがたまる仕上がりになるのです。

せっかく造形が良いんだし、合体を諦めれば腰も回るし肩も動くバルディオスが実現できたと考えるとかなり残念な気持ち。合金トイで一通り遊んだ経験があるからかもしれませんが、個人的には合体ギミックを切って動かしやすさ全振りにしてほしかったなあ…真っ直ぐ腕を上げた後期の合体決めポーズか再現できたら評価はまったく違っていたはず。

 

一応まずまずそれっぽいけど。

 

結局、気軽にポージングができるバルディオスという観点で言うと、実は亡きやまとから出ていた「群雄」がベストかも(実家を出るどさくさでなくしてしまいましたが…)。

あれはあれで全身の箱感が強かったり、付属品がパルサーベル一振りだけというアクションフィギュアとしてはなんともやる気のない商品でしたが、弄りやすさは今でも一番かもしれません。

 

ともあれ、ファン諸兄も自分のベストバルディオスを探してみてください。まあ、今回のプラモより前に出た商品はメーカー倒産してるけどな。

血が さわぐ

また ひとつ

星が 散る…

 

…あ、でもガレキ方面は手を出してないので知らないです。