昼休みにカフェのテラスでコーヒーを飲みながら読書をしてたら

少し遠くでセミの声が聞こえた。ビルの裏に大きな公園があるからそこからだろうか。


きっと今年初めて聞いたセミの鳴き声だと思う。

昔は夏になればセミなんてそこらじゅうで鳴いていたのに

最近は急激に聞く頻度が減った気がする。


読書を止めてしばらくセミの声を聞いてのだが、

不意に後ろから話しかけられた。


「Do you read Haruki Murakami right?」

そんな感じのことを英語で外国の人に聞かれた。


確かにその時テーブルには読みかけのノルウェイの森が置いてあった。

しかも英語版だったから珍しく思ったのと英語版を読んでるのだから

当然英語が出来るとだろう。


が、しかし当然自分に英会話など出来るレベルではなく、しかもいきなり英語で

「村上春樹って面白いよね、ファンなのさ。日本語版と英語版はやはり違うものかい?」

的な事を聞かれても、まともに答える事などできるわけが無い。

突然の出来事に思いっきり焦りまくってかなりアタフタしてしまった。。。

一応英語版を読んでるのは英語の勉強のためで、自分は英会話はほとんど出来ないということを

伝えて、仕事に戻らないといけない時間でもあったので、その事を告げて立ち去った。


けれどオフィスまでの道を歩きながら、

きっとこの人と出会う事はもうなくて、だからこの人に聞かれた事を答える機会も

きっともう無いのだろうと思うと、少し残念で寂しい気分になった。


もっと頑張って英語ぐらいそこそこ話せるようにならないとダメだな、

と改めて思ったそんな昼休みだった。