撤退と死守の選択 | 台湾人家族が中学受検(受験?)にも挑戦したい!

台湾人家族が中学受検(受験?)にも挑戦したい!

都立中学受検に挑戦したい台湾人家族です。
娘の偏差値 50 前後なので、私立受験するかは検討中。
小5に入った今は私立向けの勉強もしながら都立向けの勉強を中心に取り組んでいます。

ブログ主のパパは欧米留学歴8年の元・旧帝大教員

最近ロシアがウクライナを侵攻した事件に関する所感ですが、

中学受験や人生の選択にも通用する話なので、

こちらにて共有・記録させていただきたいと思います。

 

現在ウクライナの情勢というと、

ロシア軍がすでにキエフを包囲して落とそうとしています。

アメリカがウクライナの大統領に退避勧告を出したにも関わらず、

ゼレンスキー大統領がそれを拒否し、キエフを死守しようとしています。

 

まことに賞賛すべき精神とは思います。

ほとんどの人は同じ選択肢を選ばないでしょう。

 

例えば、第二次世界大戦終了後、

中国共産党と中国国民党は熾烈な内戦に陥ったが、

蔣介石が率いる国民党は負ける度に撤退して、

最終的に台湾まで撤退して、現在に至りました。

ゼレンスキー大統領と全く逆の選択ですね。

 

しかし、どのような選択が正しいでしょうか?

 

蔣介石の撤退がないと現在の台湾がないかもしれません。

台湾は中国共産党が率いる中華人民共和国になる確率が高いでしょう。

 

チベットのダライ・ラマもインドに撤退して現在に至りました。

この撤退がないと、正統なチベット仏教はもうこの世にないと思います。

 

ゼレンスキー大統領のこの選択肢はおそらく欧米を期待していると思います。

戦う精神を見せて、欧米諸国が武力をもって戦争を介入したら、

ウクライナの勝ちかもしれません。

 

しかし、アメリカはもうウクライナに兵隊を派遣しないと明言しています。

ゼレンスキー大統領がここで負けて、ロシアが傀儡政権を設立できたら、

ロシアの勝利になるでしょう。

 

もちろん現在誰でもこの戦の結末がわからないので、

誰でもこの選択をもたらす影響がわからない。

より正確に言うと、どの選択肢を選んでも、

あるのは「結果」だけで、「正解」はないかもしれません。

 

中学受験や人生においても、多くの選択を強いられます。

 

子供の成績が麗しくない場合、引き続き頑張って受験を受けさせるか?

無理に頑張らせたら、親子の関係は壊されるかもしれません。

でももう少し頑張れば成績は良くなるかもしれません。

 

「正解」なんてありません。

無理に頑張らせて親子の関係が壊されても、将来的に子供に感謝されるかもしれません。

頑張って志望の中学に入れたとしても、同級生の学力に追いつかなくて自信を失うかもしれません。

 

将来は誰もわからないので、人生の選択肢に直面した時、

とにかく悔いが残らない方を選びましょう。

「正解」なんていないから。