部下、同僚の「意欲減退度」判定シート | BOLAO NANA`s Style

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その人らしからぬ変化が起きていないか

 ほとんどの企業で一人ひとりの社員がこなす仕事の量が増え、

以前に増して高い成果を上げなくてはならなくなっている。

時間と成果に追われる忙しい環境の下で、不安をもたない

社員はいないだろう。管理職は、その不安を増幅させるの

ではなくて、日頃から部下のメンタル面に気を配り、不安感を

軽減させてやることが求められているといってもいい。

そこで、メンタル面が悪化していないか、それによって意欲が

減退していないかを見極めるチェックポイントとして、下の表を

参考にしていただきたい。
 外側から把握することのできる代表的な兆候としては、

以下のようなものが挙げられる。


・笑顔を見せなくなる
・昼食を食べなくなる
・新聞を読まなくなる
・理由が明確でない休暇をとる
・極端に自信を喪失している
 しかし、こうした表情や様子を見せている部下のすべてが危険な

状態にあるわけではなくて、重要なのは「変化」である。部下や

同僚が、その人らしからぬ変化を見せたときは、メンタルダウンを疑う

必要がある、ということだ。
 以前はよく笑っていた部下が急に笑わなくなったとか、健啖家の

部下の食が急に細くなったというように、部下の様子に急激な変化が

見られたら、メンタルダウンを疑うべきだろう。そして、「変化」と同じく

重要なのが、その人らしからぬ変化が「継続」しているか否かである。
 いうまでもなく、気分が落ち込むことは誰にでもある。しかし、たとえば

うつ病の場合は、その人らしからぬ状態が継続するのが特徴だ。

たまたま嫌なことがあって気が滅入っても、翌日には立ち直っていれば、

うつ病ではない。
 上司として、日頃注意すべき点は、
(1)部下が、その人らしからぬ急激な変化を見せていないかどうか
(2)その変化が数日以上継続していないかどうか
 ということになるだろう。では、部下が明らかにこうした兆候を示したら、

どのように対処すればよいだろうか。第一に、「彼(彼女)は病気かもしれない」

という疑いをもって接すること。第二は、迷わず専門家の手に委ねることである。
 仕事の負荷を増やしたわけでもないのに、部下が突然、「ボクはこの仕事を

やりとげる自信がありません」などと気弱なことを言い出したら、

あなたはどう思うだろうか。
「変だな。あいつの能力が急に低下することは考えられないから、何か異変が

起きたか、背後に病気が隠れているのかもしれないな」と判断できるなら問題

ない。しかし、多くの上司は「どうしたんだ、元気を出せ、ここで頑張らないで

どうするんだ」などと励まして大きな過ちを犯してしまう。
 うつ状態にある人を励ますと、元気になるどころか、最悪の場合、それが

きっかけとなって自殺してしまうことさえある。それゆえ、部下に急激な変調が

見えたときには、まず、「彼(彼女)は病気かもしれない」という疑いをもつことが

大切である。そして、うつ状態の部下に対しては、叱責や激励といった常識的な

人事管理の手法はタブーであることを認識する必要がある。
 第二の、専門家の手に委ねるということについて言えば、これには、社内の体制が

関係してくる。メンタルなケアを専門とするセクションの存在を前提としての話だが、

まずは、社員全員がそうしたセクションの存在を知っていること、そして、メンタルな

問題については、そのセクションが専門家として間違いのない判断を下している

という認識を社内に行き渡らせることが大切だ。
 こうした共通認識ができていなければ、上司の素人判断が部下をいたずらに

混乱させてしまう恐れがある。最悪なのは、「専門家がどう言っているか知らないが、

あまり薬に頼るのはよくないぞ」とか、「そんなもの、根性でやれば何とかなるんだ」

などと発言することだ。
 病気の疑いがある社員は速やかにそのセクションに委ねるべきである。

そうしなければ、上司であるあなた自身にも負荷がかかることになりかねない。


「人に甘えるのが下手な人」が多い

 そのほかに、上司や同僚として留意すべきことに、酒を飲ませて叱咤激励しない

ということがある。アルコールは神経の刺激伝達に影響を与えるため、生理的に

うつ症状を悪化させる恐れがある。一杯や二杯ならともかく、無理やり飲ませて

「元気を出せよ」と言うのは危険だ。たとえ酒好きであっても、うつ状態の部下に

無理やり飲ませるのはタブーである。
 部下のメンタルヘルスにとってもっとも有効な上司のふるまいは、暇そうにして

いることかもしれない。少なくとも、部下の相談にはいつでものるぞ、という姿勢が大切だ。
 そもそも、メンタルダウンを起こしやすい人は、人に甘えるのが下手なのである。

困っているのになかなか相談できないでいる。そこで、上司がいつも忙しそうに

していたのでは、ますます相談を切り出すことができなくなる。そんな部下に対しては、

上司のほうから「どうだ、うまくいってるか」などと、かけてやるひと言が大事なのである。

プレーイング・マネジャーであることを求められるいまの管理職には難しいことだろうが、

できることなら、「課長は忙しそうだから、相談はまたにしよう」といった気遣いを部下に

させない上司であってほしいものである。

部下、同僚の「意欲減退度」判定シート
1 元気がない  
2 口数が少なくなる  
3 冗談を言ったり笑ったりしなくなる  
4 会議などで自発的に発言しなくなる  
5 人と会ったり行動を起こすことがおっくうそう  
6 昼食をあまり食べなくなる  
7 新聞、本などを読まなくなる  
8 ちょっとしたこともすぐに決断できなくなる  
9 イライラしている  
10 仕事がはかどらない  
11 理由のはっきりしない休みが多くなる  
12 よくため息をつく  
13 疲れたと深刻な表情で訴える  
14 よく眠れない(夜中や早朝に目が覚める)と訴える  
15 気弱なことを言う  
16 仕事に自信を失い自己卑下する  
17 頭が重いと訴える  

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※これをあなた自身にあてはめてチェックすると、自覚症状としても判定することができます