自殺図った患者にウォッカ点滴し蘇生 なぜ蘇生した | BOLAO NANA`s Style

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 数ヶ月前、オーストラリアのある病院で患者にウォツカを点滴し、救命に成功したという信じられない治療が行われていたことが判明した。先日、病院側がようやく発表した。この患者は、エチレングリコールという物質(車やガソリンの不凍液などによく使われる)を大量に飲み自殺を図ったものとみられ、中毒症状の状態で病院に搬送されてきた。  通常、この症状の治療には純粋な100%のアルコールを血管に注入するが、病院ではたまたまアルコールが無くなってしまったそうだ。そこで、代わりにアルコール度数の非常に高い蒸留酒のウォッカを買ってきて点滴したという。  アルコールが治療に有効である理由は、エチレングリコールという物質が体内で代謝されると、人体にとって有害な酸性の物質が多く生成されるが、アルコールが同時に血中に存在すると、この代謝をブロックする働きがあるためである。  患者は3日間の集中治療ののち無事に回復したそうだ。ウォッカで蘇生したというのは何とも複雑な心境であろう。臨機応変な対処はすばらしい病院だが、最も基本となるアルコールを常備していなかったというのはかなり問題な病院でもある。日本では許されないような珍事件であるといえる。