7月1日から焼酎値上げ 一升100円程度 | BOLAO NANA`s Style

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 大手芋焼酎メーカーが、7月1日以降相次いで芋焼酎の値上げを行なう。芋焼酎各社の一斉値上げは、酒税増税分の転嫁を除くと、1994年に1.8リットル入り25度焼酎で100円強の値上げをした以来。

 値上げに関しては、大手メーカーの一つ大口酒造協業組合(本社・鹿児島県、川原健一代表理事)が、4月に価格改定の予定を発表したのを皮切りに、県内外の他メーカーの動きが注目されていた。「霧島」ブランドで有名な霧島酒造(宮崎県)・「さつま島美人」の長島研醸(宮崎県)などが7月に、また田苑酒造(鹿児島県)・小鹿酒造協業組合(鹿児島県)・小正醸造(鹿児島県)などが8月1日に価格を引き上げることとなった。

 価格引き上げの原因は、大きく3つ挙げられる。一つ目の原因は、原料となるサツマイモの価格高騰。1994年以降、原料のサツマイモの取引価格は1キロ当たり20円強上がった。

 二つ目の原因は、原油高による輸送費高騰。梱包剤などの資材も含め、輸送にかかるコストが大幅に増加している。三つ目の原因は、焼酎製造で発生する廃液の処理コストの増加。今春から、海洋汚染を防止するロンドン条約により、焼酎かすの海洋投棄が原則禁止となり、焼酎製造メーカーは、処理のための設備増設を余儀なくされている。

 値上げ幅は1.8リットル入り25度焼酎で100円強、約6%となる。大口酒造協業組合のレギュラー商品「白麹仕込・伊佐錦」「黒伊佐錦」などの参考小売価格(税込)上げ幅は、アルコール度25度、1.8リットル瓶詰品、九州・山口価格で106円。本州・四国価格で104円。一方霧島酒造の「霧島」「黒霧島」は、1.8リットル瓶を101円引き上げ、希望小売価格が1724円(税抜)となる。

 上記のコストアップに伴い、本格焼酎メーカーが値上げを模索する動きは昨年夏ごろから目立っていたが、甲乙混和焼酎との価格格差が広がり本格焼酎離れを起こすのではないかという懸念などから、慎重な検討が行なわれていた。

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