マグロ漁船は「しゅいんせん」だった!? | BOLAO NANA`s Style

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 時々「借金のカタに女性は風俗、男性はマグロ漁船に売られる」という噂を聞く。1回乗れば数百万円稼げるので、あっという間に借金が返せる。それは本当なのだろうか?

 日本でも有数のマグロ水揚げ港の遠洋マグロ漁船船員に聞いてみた。するとこんな答えが返ってきた。

「あ~昔はそんな話を聞いたこともあるけど、今はそんな奴、いないんじゃない?」

 マグロは日本近海に生息することで知られている。一本釣りで有名なのは青森県の大間だが、沖縄で獲れることもある。しかし単価の高いクロマグロやミナミマグロの生息地域は、ボストン沖やアイルランド沖、アフリカのケープタウン沖などの高緯度の海。これらは日本から遠いため、一度出航すると1年以上戻ってこられない。ここ数年は原油価格が高騰したため、いちいち日本に戻ってくると経費がかさんでしまう。そこでマグロを別便で運び、船は2年近くその場にとどまることも多いそうだ。

「だから一度乗ったら、なかなか戻って来れないんだよ」(前出の漁師)

 マグロは『延縄』と呼ばれる、150キロにも及ぶ長い縄を使って獲られている。この縄を海に入れるのに5時間、海から引き揚げるのに10時間はかかる。1日16時間以上の労働のため、漁をしていない時間は「寝るだけでせいいっぱい」とのこと。

 人を乗せるのが目的の客船とは違い、マグロを運搬することが目的のマグロ漁船には、カラオケ設備やテニスコートなどはある訳ない。

「仕事か寝る以外にすることと言えば、せいぜい本を読むか食事をするかで精一杯」(同)

 また漁船内にはテレビが複数台あって、そこでアダルトビデオを楽しむ御仁も多いと言う。しかし各ブースに仕切りがある訳ではないので、「手淫現場を他の乗組員に見られてしまうこともザラ」なんだそうだ。マグロ漁船は、まさに“しゅいんせん”だったのだ。

 では、そんな彼をはじめとする遠洋マグロ漁師は一体いくらもらっているのだろうか。なぜ過酷な労働にも関わらず、借金を返すことができないのだろうか?(続く)

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