ウイッドマンステッテン組織 | 八納洞の木鹿大王

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史跡を中心に徒然なるままに、、、
ただし真面目に読むと激しく後悔する内容となっております。。。。

ウイッドマンステッテン!!

Widmanstätten !!

 

ウイッドマンステッテン!!

 

Widmanstätten !!

 

ウイッドマンステッテン!!!!

 

 

後書き:

 

国立歴史民俗博物館@千葉県佐倉市(佐倉城跡)

歴博 色尽くし

5月6日までですけど。

 

 他にもいろいろ特別展示あったんですが、これしか眼中になかったw

隕鉄、隕石の鉄の塊バージョンの断面組織の事です。

ニッケルが10%程度の鉄合金なのですが、考古学では鉱石由来か隕鉄由来かの判断材料になってますね。

 

 学生時代、ウイッドマンステッテン組織(wikiだと構造ってなってます)の写真、なんかモザイクみたいな不鮮明な写真しか掲載されいるものがなくってねー。

700万年もかけて、ゆっくりゆっくり徐冷してできる金属組織なんだそうな。
真空状態の宇宙空間では、放熱がままならない事でできるんですね。

ゆっくりゆっくり樹状組織が育って育ってぶつかってクロスしても、尚も育って育って~~~

 

EPMAマッピングも展示してました。

上記の写真の縞模様、銀白色に輝いているところがニッケル、黒っぽくなっているところが鉄。

おそらくナイタルエッチング(3%硝酸アルコール ドクターストーンで出てきたよね。あれは10%だったけど)

X軸とY軸、さらにZ軸にも組織が進んでいるんですかねぇ。

 

縦の糸はあなた~ 横の糸はわたし~ Z軸の糸は???

 

隕石の側面。

 

で、上記の隕鉄から作られた刀

ただ切り出して成型しただけなので、ウイッドマンステッテン組織がそのまま♪

明治期に榎本武揚さんも、縁あって隕鉄を手に入れて、日本刀を打ってもらったことがあったそうなんですが、

どうしても途中で折れてしまって、小刀しか作れなかったって逸話を読んだことがあったなぁ。

鉄が変態点超えた時にニッケルと離れちゃうんですかねぇ。

 

で、こちらが同じ隕鉄で鍛造された日本刀。

伝統と21世紀の力でできたんやろうなぁ^^

ダマスカス鋼使用 ってうたい文句の包丁の肌に似てますね。

ダマスカス鋼はロストテクノロジーなので、存在しないし、再現もできないんだけど、

あの模様を作るのは手間暇かかるだろうなぁ。

 

ウイッドマンステッテン 

この組織を初めて発見した、オーストラリア人のお名前

 

以上