8/3
◇『のらいぬ』(谷内こうた 絵/蔵冨千鶴子 文/1973年 至光社)
灼ける砂と
波の音。
こんなにも寂しくて美しい世界を、私はほかに知らない。
谷内こうたさんは3年前、移住先のフランスで急逝された。
2011年、銀座の画廊で
「ガブリエル・バンサンも谷内作品のファンだったそうです」と伝える私に、「それは初耳」と微笑んでくれた。
20代前半、叔父の谷内六郎さんの勧めで初めて絵を持ち込んだのが至光社。
武市八十雄氏(社長)は、谷内こうたさんにビネッテ・シュレーダーの『お友だちのほしかったルピネスさん』を見せた。
「こういう世界か」
〈多分、僕が今まで経験したことの、いらんな凝縮したものを、さらに省いていったものがそこにある〉
〈見る人が、その人の経験を積んだそれぞれの見方になっていいんじゃないかと〉…
――『別冊太陽 絵本の作家たちはⅣ』(2006 平凡社)より
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8/4
☆『絵本ファーブル昆虫記 1』(熊田千佳慕 絵/古川晴男 文 1981年 コーキ出版※絶版)
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8/8
❄️『きらきら』(谷川俊太郎 文/吉田六郎 写真/アリス館)
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8/8 【世界ねこの日】
コチラ をどうぞ🌟ฅ^•ω•^ฅ
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8/10
…
お化けだってバテバテです💦
天狗の羽うちわじゃ、みんな吹き飛んじゃうし……はてさて、どうする?
安心してください。
仲間が知恵と力を出しあい、見事に解決しますよ✨
小豆洗い特製のかき氷、私も食べたいなあ 。
川端誠さんの絵本にはいつも、隅々まで「見る」楽しみがあります。
ろくろっ首の小粋な浴衣姿、
種のぎっしり詰まった(様子のわかる)ヒマワリ、
漆塗りの和簞笥、
縁側のある広いお屋敷、
花火。
ザァーッと雨音が聞こえてくるような、しろい夕立!
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8/10
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8/10
イギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズ氏の訃報。
両親を描いた伝記絵本『エセルとアーネスト』(小学館)には、1945年、ヒロシマ触れる場面が描かれている。
「これで戦争もなくなりますね」
「そんな爆弾ができたのに、戦争なんてできませんよ」
「開戦したとたん、みんな死んじゃうじゃないですか」
……原爆投下のニュースを知った母エセルは、絵本の中で心配そうに呟いている。
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8/14
〈きょうは なにを しよう?
どこへ いこうかな。〉
……
髪型だって、行く場所だって、
私たちは選べる。
いつも自分の心で…そう静かにおしえてくれる絵本。
"自分で決める明日"が、待ち遠しくてたまらない。そんな明日を。
☆『きょうがはじまる』(ジュリー・モースタッド作/石津ちひろ訳/BL出版)
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8/17
〈うちでは なつやすみに どこへも いかないから、なんでも すきなことを やっていいって いったでしょ。〉
大人の力を借りず、問題も自力で解決。
まだあるかも!夏休みにできること✨
☆『はちうえはぼくにまかせて』(ジーン・ジオン/マーガレット・ブロイ・グレアム/森比左志/ペンギン社)
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8/21
☆『きょうはおかねがないひ』(ケイト・ミルナー作/小寺敦子訳/合同出版)
〈ママも わたしも いつかは しんぱいとか しないで くらすのよ、でも こんやは しんせつな ひとたちの おかげで おなかが いっぱい。〉
…
貧困の問題は見えづらい。
学校現場に出てた頃は、なかなか言えなかったんだけど、あきらかに貧しい子ども、食に欠ける子どもがいた。
子どもが話してくれたこともある。
夏休み、お腹をすかせてずっと図書館にいた。(スクールカウンセラーさんと一緒に菓子パンを食べた。)
クラスに1人か2人は貧困の子はいたと思う。「家庭の問題」とだけされ、基本は放置されていたように思う。
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8/22
☆『おじゃましまーす』(りとうようい/金の星社)
吸盤で、大型の海洋生物に吸いつくコバンザメ。
「おじゃましまーす」とおこぼれにあずかります。
ある日海を飛び出して、お空の月にひっついた!?
…
宇宙へ行った初の魚として、亀やエイの耳元で、月や地球の美しさを語ってほしいな~。
海鳥と共に空を飛び、落ちた所はゾウの鼻。
鼻息で〈ぶほー!〉と飛ばされ、とうとう月まで……というスピード感&荒唐無稽なストーリー。
読み聞かせの場が盛り上がりそうです!
おおきな絵、大胆な構図は心をひらかせます。
子どもの「なぜ?」「どうやって?」が生まれる場所には…とくに「一期一会」の読み聞かせの現場では、ぜひ図鑑もご一緒に📖✨
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8/26
某事務所様よりご依頼いただいたブックコーディネートのお仕事。
お任せいただき身の引き締まる思いです。
ご信頼いただけたことがありがたい!
(๑•̀ㅂ•́)و✧︎ガンバルゾー✨
先日の打ち合わせ~既存のタイトルリストを拝見。
あらたなジャンルのご提案を。
手元にないものを思い出して、またついつい買ってしまうな~:( ;´꒳`;)
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8/28
〈あるひ、くまがやってきて〉古い木によじ登るところから、お話は始まります。
〈くまは これから どんなことが おきるのか まるで わかって居ませんでした……〉
人生は、出会いと驚きの連続だ!
☆『かわにくまがおっこちた』(リチャード・T・モリス著/レウィン・ファム絵/木坂涼訳/岩崎書店)
この絵本から「互いの信頼」や「共生」を感じる人もいれば、ただただストーリーの面白さや絵が好き!最高!と言う人も多いはず。
ドキドキワクワク、ジェットコースター的な展開&気持ちいい結末に、子どもも大人もにっこり☺✨
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⟬後記⟭
今年の夏も田舎には帰れませんでした。
コロナ療養中に父の病状が悪化など……心配ごとの尽きないひと月でした。
でも、常にあかるい方を見ながら病と闘おうとする父。
私もクヨクヨせずにがんばらなければ。
(写真は山の祖父母の家の前。6年前のちいさい姪っ子と息子)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220827/12/bokurano-ehon/8e/e4/j/o0960072015166249326.jpg?caw=800)
絵本コーディネーター東條知美