『Q&A こころの子育て 誕生から思春期までの48章』

(河合隼雄著 2001 朝日新聞出版 )

 

「親に限らず夫婦でも、話を聞くというのはほんとに大事です。そして聞くときは腹を据えて聞く。

「今日は一時間聞こう」と思うだけでもだいぶ違います。
話というのは、こちらが逃げるほどおんなじ話が延々と続く。...」
(本文より)



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比較的テキトーな母親であると最近は自覚しているのですが、子どもが赤ん坊~幼児期くらいまでは、
「この生き物をちゃんと育てられるのか?」...不安でいっぱい。


今思うとムダな心配ばかりしていました。


そんな中、読んでずいぶん気が楽になったのがこちらの故・河合隼雄さんの著書。

(たまたま氏の著書を読む中で出会った1冊でしたが、これがよかった)

親たちがぶつかるアレコレを(氏の)カウンセリング場面になぞらえ、


「こうやってみたらこうなりまっせ。試しにどや?」

てな感じで、

飄々と淡々と読ませてくれます。


頭がカーッとしちゃうような場面でも、親の血走った目の焦点をうま~くずらせてもらえる...名著です!


しかも「誕生から思春期まで」網羅。

子育てバイブルはこれ一冊でOK。

当時から、ママ友や仕事仲間におすすめしていたのですが、発行から17年経ってもまったく古びない内容なので、あらためてご紹介します。

 


気を楽に。

緩めましょう。

 


絵本コーディネーター 東條知美