2/14(水) ベル<絵本コーディネーター東條知美 presents「夜の絵本屋」第二弾>
トークイベント「絵本×チョコレート ~甘く妖しい大人の夜~」

 

ご来場の皆さま、ゲストの樋上公実子さんもとしたいづみさん、ブックハウスカフェさん、ありがとうございました。

 

 

 

「甘く妖しい」をテーマに掲げた今イベント。

お客さまにはチョコレートをつまみながら、トークをお楽しみいただきました。

 

(樋上公実子さんが振る舞ってくださった、国内有名ブランド「テオブロマ」の<キャビア>。
香り高い逸品でした。
樋上さんは、もう10年もこちらのブランドのパッケージデザインを手掛けていらっしゃいます。

可愛らしいパッケージの数々を、「テオブロマ」のホームページでご覧ください。

 

 

 

まずはこちらの作品。

ゲストのおふたりによる 甘く妖しい共作絵本本 『チョコレータひめ』(教育画劇)

 

 

こちらの作品を、作者の もとしたいづみさんに読んでいただきました!

 

 


(もとしたさんのはお手元に。)

 


(東條が絵本を開いて皆さまにお見せしました。)

 

 

重厚感のある もとしたさんの語り......

 

昔々のおとぎ話の世界へ、ぐっと引き込まれるようでした。

 

 

物語の中で謎解きのヒントとなる「うさぎの歌」が、幻想的に響き渡りました。

 

 

 

 

『チョコレータひめ』は、もともとタブロー画家である樋上さんの絵を観たもとしたさんが、「この絵にぴったりのお話を書きたい」と思い立ち、お二人で企画・相談しながら作り上げられたそうです。

 

 

“絵の世界観を、文章に”...という、一風変わった手法で作られた作品なのですね。

 

 

「ある瞬間、「これをどうしても描きたい」と思う絵がパッと(細部まで)頭に浮かぶ。それが消えてしまわないうちに一気に描く」 と樋上さん。

 

 

 

触れるものすべてがお菓子に変わってしまうチョコレータひめ。

お城も、流れる小川もすべてお菓子に。夜はパンケーキの布団で眠ります。

ところが、仲の良い菓子職人の「カカオ」までチョコレートになってしまって......

 

 

「けっこんさせるなんて、かってなことを きやすく いって!」 

 

「...けっこんのことは ともかく こまっている ひとたちが いるのも たしかなのですよ」

 

 

 

―男女の会話も現代的。

 

エンディングは、“これから始まる恋の予感”を感じさせます。ドキドキ。

 

 

<シュールレアリスム系・現代のお姫さま絵本>と呼びたいような逸品。

 

 

 

(えっ、まさかの絶版!?もったいない・・・)

 

 

 

 

さて、

お姫さまといえば・・・・・・

 

 

 

甘く妖しいプリンセスたちが総出演する

本 柘榴姫社交倶楽部』(水城せとな 文/樋上公実子 画 講談社)

 

 

なんとこの夜、作者の水城せとなさん(漫画家)がイベントに来てくださいました!

 

 

 

せっかくの機会なので、(図々しいと知りつつも)『柘榴姫社交倶楽部』の朗読をお願いする私。

 

そして実現した

 

水城さんの可愛らしくも色っぽい朗読に、会場はうっとり・・・♡

 

 


 

 

『柘榴姫社交倶楽部』は、こんなお話―

 

眠り姫を目覚めさせたのは、王子様のキス・・・ではなく、エスプレッソと甘いジャンドゥーヤの香りでした。

 

 

「聞いてた話とちがう・・・」

 

 

眠り姫が受け取った招待状――。それは、女王様の館でのお茶会への誘い。

夕暮れ時のティールームでおとぎ話の姫君たちが繰り広げる、それぞれのガールズトーク。

 

ラストに待ち受けていたのは、思いもよらぬ衝撃の結末!!

 

・・・

 

わたしは

震えました。

 

白雪姫にも  人魚姫にも  シンデレラにも  オデットとオディールにも  眠り姫にも・・・・・

 

わたしは

震えました。

美しさって、怖いのです。

 

 

水城せとなさんは、美しくて優しかったです。
ありがとうございました!

 

 

甘く妖しい食べものの代表選手はフルーツパフェですね」 ...

 

思わず言い切ってしまいたくなる、美しいカード集のご紹介です。

 

画家・樋上公実子の手にかかれば、

甘くふんわりした口どけのパフェも、たちまち官能的なまでの美しさ、エロスで迫ってきます・・・

 

 

本 アートカードブック『フルーツパフェ逍遥』(樋上公実子 画 ビーナイス)

 

 

 

 

こちらには、浅草の老舗・フルーツバーラーゴトーの大人気フルーツパフェだけが描かれています。

 

切り離すのがもったいない、画集として手元に置きたいアートカードブック。

(贈り物にするなら、自分用と2冊必要です。)

 

 

 

樋上さんは実際にすべてのパフェを食べ、しっかりと舌で味わってから描かれるそうです

 

描かれたパフェが、独特の官能性をおびているように感じる・・・妖しい秘密 にちがいありません

 

 

さて、

こちら『フルーツパフェ逍遥』の第2弾『フルーツパフェ幻想』(2018年5月刊行予定)の原画展が、田原町「Readin’Writin’」で2日間だけ(4月6・7日)開催されるそうです。

 

向島書肆スーベニアでもフェアが行われます。(4月6日〜5月6日)

 

 

詳しくはコチラをお読みください。

 

 

また、

第2弾『フルーツパフェ幻想』の原画展「Fruit Parfait Fantasy」が、ニューヨークのギャラリーMakariで、5月12日〜6月1日に開催!

 

 

樋上さんの甘く妖しい作品が、ニューヨークでも!

たのしみですね。

 

 

 

ひとまずイベント前半のご報告は、ここまで。

(後半はしばしお待ちください)

 

 

 

 

絵本コーディネーター東條知美